【セミナーレポート】お菓子を魅力的に撮影するためのテーブルフォト講座

こんにちは。スナップマート事務局です。

9月18日にフードデザイナーのAi Horikawaさんを講師に迎え、「お菓子を魅力的に撮影するためのテーブルフォト講座」を実施しました。

おうち時間が増えた昨今、「自作の料理や買ってきたお菓子を素敵な写真に残したい」と考えている方も多いのでは。

今回のセミナーでは、おしゃれで華やかなお菓子写真が人気のフードデザイナーAi Horikawaさんより、お菓子写真のスタイリングから撮影方法までを教えていただきました。

このセミナーレポートでは、その一部を抜粋してご紹介。「テーブルフォトを上達させたい」と思う方は、ぜひ読んでみてくださいね。

講師のご紹介

Ai Horikwaさん

フードデザイナー。学生時代は美大でグラフィックデザインを専攻。在学中からお菓子作りと写真に没頭し、SNSでの発信を始める。 卒業後はライフスタイルメディアの立ち上げメンバーとして入社し、現在もクリエイティブディレクターとして在任中。 個人でもSNSでスイーツをメインに「食×デザイン」で発信中。イベントやワークショップなども行なっている。

Ai HorikawaさんのInstagram

Aiさんが考えるテーブルフォトのポイント

今回の講座では、Aiさんより素敵なテーブルフォトを撮影するためのポイントをたくさん教えていただきました。

この項目では、そんなAiさんが考えるテーブルフォト撮影のポイントを一部紹介します。

スタイリング・撮影ともに、水平垂直が重要

Aiさんが講座の中で大事なポイントとして何度も説明されていたことが、「水平垂直が整った写真を撮る」こと。

構図を考えるスタイリングから、撮影の時まで。水平垂直にこだわることで、写真のクオリティが大きく変わると教えていただきました。

たとえば、お菓子を一列に並べた時の写真。まっすぐ並んでいて、見ていて気持ちのいい写真です。

もしこれが、一部だけ少しずれていたり、曲がっていると、たちまち違和感のある写真になってしまいます。

「わざと少しだけずらす」という意図があってのことであれば問題ないのですが、「なんとなく曲がってしまった」「ずれてしまった」となるのは、避けたいポイント。

また、撮影時にも、「水平垂直がきちんと合っているか」「歪みがないか」を確認しながら撮影することも重要です。

たとえば、シフォンケーキやコーヒーカップなど、円形のものを上から撮影する際には、画角の中央付近に置いて、正面から撮影しないと、歪んで写ってしまいます。

小物として端の方に置くスタイリングであれば仕方ないのですが、円形のものが主役の場合は、歪まずにきれいな丸を表現するようにしましょう。

机と壁の間にできた線なども、平行に写るように、真正面から撮影。
少しでも斜めから撮影してしまうと、線が平行になりません。

ある程度の歪みやずれであれば、レタッチで修正することが可能です。しかし、撮影時から曲がってしまったものは、直すことに非常に苦労したり、直せなかったりする場合もあるので、注意が必要です。

コーディネートのコツは、色をまとめること


小物や食器の選び方は、好みが分かれると思いますが、Aiさんが大切にしていることは「色をしぼる」こと。

同じ写真の中にある色は、大きく分けて3色から4色程度までにしているとのことです。

たとえばこちらの写真の場合は、主役の色がマスカットのグリーンであり、背景の壁が白であることから、白と緑で構成。

一緒に写す布巾や植物も、写真を邪魔しないような色を選んでいます。

どうしても色を増やしたい場合は、同系色の色を増やしてみることがおすすめ。

たとえば、手と紅茶の色は、まとめて「オレンジ系統」など。

意図があって、様々な系統の色味を入れているのなら問題ないのですが、「なんとなく集めたら、色がバラバラだった」というのは避けたいです。

また、色の系統を統一するために、被写体やテーマに合う背景ボードを使うこともおすすめ。

Aiさんは、ホームセンターなどで購入した板に壁紙を貼って、背景ボードをいくつも作っているそう。興味がある方は、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。

シチュエーションに合ったコーディネートを

一緒に置く小物を考える時に、「シーンに合っているか」ということを大切に考えているAiさん。

たとえば、木製の小物がたくさん並んでいる中に、赤い色のカトラリーは、ちょっと浮いてしまいます。
そのため、ラタンのトレイや柄が黒いカトラリーなど、よりシチュエーションに馴染む小物を選んでいるとのこと。

合わない小物を選ばないためにも、余計なものを置かない、シンプルなスタイリングにすることもおすすめ。

「実際にこういうシチュエーションだったら、この小物を置くかな?」と自分の中で問いかけながら、スタイリングを決めているそうです。

また、植物もシーンに馴染むように、季節や色を考えて選ぶことが大事。

お花を選ぶときは、食べ物や食器と合う色を選ぶと、シーンに合うスタイリングができます。

iPhoneで素敵な写真を撮るためのアイデア

講座の中盤には、AiさんがiPhoneで撮影された写真も紹介していただきました。

iPhoneで撮ったとは思えないほど素敵な写真に、大きな反響が。

そんなAIさんに、iPhoneで素敵なテーブルフォトを撮るためのポイントを教えていただきました。

まず、水平垂直をきちんと合わせて撮影するために、グリッドを表示させること。

グリッドとは、カメラ画面の縦と横に均等に入る線のことで、この線に合わせて撮影することで、水平垂直が整った写真を撮影しやすくなります。

また、このグリッドを表示させておくと、俯瞰で撮影する際に十字線が出てきます。

表示されている黄色と白色の十字の位置を合わせると、平行にカメラを構えられている証拠になるため、きれいな俯瞰写真を撮ることができます。

撮影アングルについては、横からポートレートモードを使って撮影すると、背景がボケて一眼レフで撮影したような写真が撮影できます。

「きれいな写真を撮るためには、自然光がたくさん入っている場所で撮影することがおすすめ」とのことなので、比較的明るい時間帯に、部屋の電気を消して、撮影してみてくださいね。

センスを磨くためには、インプットとアウトプットを何度も繰り返すこと

講座の中でとても多かったのが「Aiさんのような写真を撮るためには、どんなことを頑張ればいいですか?」というご質問。

その質問に対してのAiさんの答えは、「インプットとアウトプットを何度も繰り返し、実践すること」。

Aiさんもほぼ独学でカメラの勉強を始めたとのことですが、最初から素敵な写真を撮影できていたわけではなかったとのこと。

雑誌やSNSなど、「こんな写真が撮りたい」と思う写真をスクリーンショットなどで保存して、同じような撮影にトライする…ということを何度も繰り返したそうです。

そうすることで、自分の好きなテイストやスタイリングを理解することができ、今ではオリジナリティのあるスタイリングや写真を撮影できるようになれたということでした。

「最初はすべて真似でもいいから、とにかく好きな写真を真似て撮ってみることが大事。真似してみることで、新たな発見がたくさん見つかる」と力強く語ってくださったAiさん。

努力家な一面がよくわかる一言に、勇気をもらった視聴者の方もたくさんいたようで、アンケートでも「私も頑張ろうと思った」という声を多数いただきました。

講座の感想

講座終了後、SNS上で様々なご感想をいただきました。今回はその一部を抜粋して、紹介します。

他にも様々な感想をたくさんいただきまして、ありがとうございます。

この講座を受講された方も、残念ながら受講できなかった方も、素敵なテーブルフォトを撮るための一歩として、今回のレポートに書かれている内容を試すところから始めてみていただけたら嬉しいです。

スナップマートでは、フォトコンテストやアンバサダーも定期的に実施中。
写真のアウトプットをする場としておすすめなので、ぜひこの機会にチャレンジしてみてくださいね。

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