スナップマートで実施するアンバサダーや仕事などで商品の写真を撮る場合、「商品のイメージに合う写真を撮る」という視点が大事になります。
「趣味」とは違い、対象となる商品をPRするために使う写真であるため、ブランドのテーマや商品の使用シーンに合う写真を撮ることがベスト。
とはいえ、「イメージに合わせた写真を撮るって、具体的にどうすればいいの…?」と悩む方も多いのではないでしょうか。
今回は、前回インタビューをさせていただいたクリエイターTomotakaさんに、「イメージに合う写真を撮るための工夫」について教えていただきました。
季節や時間帯に合わせた多彩な表現を使い、数々のアンバサダーで受賞されているTmotakaさんのアイデアは、勉強になるものばかり。
「アンバサダーで受賞したい」「一歩進んだブツ撮りにチャレンジしたい」と考える方は、必見の内容です。
前回の記事「【クリエイターインタビュー】写真表現の幅を広げてくれる、Tomotakaさんが考えるアンバサダー の魅力とは」はこちら
商品のイメージに合う写真を撮るために、Tomotakaさんが実践する工夫
①商品のホームページやSNSから、色を考える
商品の撮影を行う際に、最初に調べるのが「ホームページ」と「SNS」。
「その商品が、どんな思いによって作られているのか」「材料は何なのか」「コンセプトはどんなものか」などを知ることによって、商品に込められているイメージを想定します。
また、特に注意深く見ているのが「色」。ホームページやSNSに使われている色を確認し、その色を写真にも取り入れるようにしています。
アンバサダーであっても、商品撮影の仕事であっても、写真の使用用途はホームページやSNSでの利用がほとんど。
そのため、そこに馴染む写真を撮ることが、大事だと考えています。
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「ホームページやSNSの色味を背景や小物に取り入れる」という一見簡単な工夫ですが、意識して実践するようにしています。
②イメージを膨らませるために愛用してる、Pinterest
ホームページやSNSなどで、商品の概要がある程度わかったら、Pinterest(ピンタレスト)でひたすらに写真を検索します。
「商品名」と「テーブルフォト」と検索すると、参考になる商品写真がたくさん出てくるので、そこからスタイリングのイメージを膨らませることが多いです。
ブツ撮りを始めたばかりの頃は、何も考えずに撮影していたのですが、それではまったくゴールが見えず、時間が無駄にかかってしまっていました。
ピンタレストを使うようになってからは、イメージのストックができ、そこから新しいアイデアをテンポ良く生み出せるように。
使われている小物や光と影、構図など、ヒントがたくさんあるので、「イメージが湧かない」という方にこそ、ぜひ使ってみてほしいです。
③定常光を使って、時間の表現を作り出す
商品撮影をする時に、ほぼ必ず使っているアイテムが「定常光」。
置き型のライトのことで、これを使うことで、光をコントロールすることができます。
僕の写真は「自然光で撮っている」と思われがちですが、意外とライティングで撮影しているものがほとんど。
家になかなかきれいな光が入らないので、自然光で撮影することが難しいんです。
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ライトを当てる時は、表現したい時間帯の光を意識することがポイント。
朝や夕方の時間帯を表現したい時は、影が伸びるように、斜めから光を当てる。逆に、昼間のイメージで撮影する時は、光が全体に満遍なくまわるように設置しています。
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ストロボを使ってもいいと思うのですが、ストロボはシャッターを押した時にしか発光しないため、調整が難しいことが難点。
定常光に切り替えてからは、実際に光を確認しながら調整ができるので、イメージ通りの光を簡単に作れるようになりました。
僕が使っているのは、Godox SL60Wというライト。
選んだ理由は「コスパが良さそう」というだけなのですが(笑)、個人的に使いやすく、満足しています。
ライトを使う時のコツは、薄くて白いカーテンを光の前に置くこと。
そうすることで、光が柔らかくなり、全体的にきれいに当てることができます。
ちなみに僕が愛用しているカーテンは、100円ショップで購入したカーテンです。
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また、時間帯を表現するために、ホワイトバランスを工夫することも大事。
朝の場合は青みがかった色合いに、夕方の場合はオレンジがかった色合いにするだけでも、イメージは大きく変わります。
僕の場合は撮影後、編集ソフト「Lightroom」で色温度を調整することで、写真の印象を変えています。
④様々な背景や小物を使って、イメージに合う環境を作る
ブツ撮りは基本的に自宅で行っており、特別な撮影スペースがあるわけではありません。
広い家に住んでいるわけでもないので、商品のイメージに合わせた写真を撮るためには、簡易的なセットを作ることが大事。
そのため、壁紙や小物などを準備して、様々なシーンに対応できるようにしています。
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特に写真の印象を大きく変えるのが、背景。
壁紙や背景ボードを使うだけで、イメージが大きく変えられるので、重宝しています。
先日はフォトグラファーのNanaさんが書かれたnote「背景ボード 簡単DIY」を読んで、背景ボード制作にチャレンジしてみました。
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作った背景ボードで撮影した写真で、アンバサダーも受賞できて、「作ってよかったな」と実感。
また、コスメ撮影の時によく使うタイルは、ボードではなく、1枚ずつバラバラのものを使っています。
並べるのは少し大変ですが、簡単に位置を調整することができるので、意外と便利。
この写真は下にタイルを並べて、背景に壁紙を置いて撮影しました。
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「セットを組む」と聞くと「お金がかかりそう…」と思う方もいると思いますが、僕自身あまり高額なものは購入しておらず、小物は100円ショップやスリーコインズで集めていることがほとんど(笑)。
壁紙なども、そんなに高くないものが、いくつも販売されています。
最初から多彩なシーンに対応することは難しいと思うので、撮影環境や撮りたい被写体に合わせて、ハードルが低いものから揃えていくことがおすすめです。
商品の魅力を引き出す写真を撮るためには、準備と工夫が大事
今回はTomotakaさんに「商品撮影の工夫」について伺いました。
スタイリングを考えたり、光を考えたり。撮影前の準備を入念にすることが、素敵な写真を撮るためには大切。
商品のイメージに合う写真を撮ることは、アンバサダー受賞の大きなポイントになるため、ぜひ今後の撮影などに取り入れていただけると嬉しいです。
スナップマートでは、今後も定期的にアンバサダーを募集しています。
新しい募集はアプリやメール・SNSで告知されるので、ぜひ見逃さないようにチェックしてくださいね。
Tomotakaさんのプロフィール
スナップマートのポートフォリオ:https://snapmart.jp/portfolios/Tomotaka
Snapmart歴:約1年半
Instagram:https://www.instagram.com/tomota3306/
住んでいる場所:千葉県
使っているカメラ:FUJIFILM X-T3
前回の記事「【クリエイターインタビュー】写真表現の幅を広げてくれる、Tomotakaさんが考えるアンバサダー の魅力とは」はこちら
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