先日の記事でインタビューをさせていただいたPeccoさん。
様々な商品のアンバサダーにて、写真・動画ともに多彩なアイデアで撮影されています。
今回は、そんなPeccoさんの撮影の裏側について伺いました。
愛用カメラや撮影環境、写真/動画制作のコツやキャプションを制作する時のポイントまで、盛りだくさん。
特に、商品のイメージに合う作品制作に繋げるための考え方は必見!「なかなかアンバサダーの受賞に繋がらない」と悩む方にとって、きっと参考になる内容です。
1記事目「「ワインが好き」という熱量から広がった、好きの連鎖!Peccoさんインタビュー」はこちら
使っているカメラとレンズ
カメラは、LUMIXのS5MarkIIを使っています。
最初はお下がりのカメラを使っていて、それがLUMIXだったこともあり、店員さんの勧めで同じメーカーのカメラを選びました。
まだ購入して半年ほど。それまで使っていたカメラは古いものだったこともあり、画質の粗さが気になっていたのですが、今のカメラは画素数が全然違っていて、写りに感動します。
レンズは50mmF1.8をメインで使っています。
アンバサダーの写真は基本的に室内で撮影しており、そんなに広い部屋で撮っているわけではないので、この50mmぐらいの画角が撮影しやすいと感じています。
100均のリメイクシート等で多彩なシーンを表現
基本的に家で撮影することがほとんどですが、たまに外で撮影することもあります。
自分の部屋で撮影することがもっとも多く、食品系の撮影の際にはキッチンやリビングで撮影する…という感じで、シーンに合わせて場所を変更しています。
自分の部屋で撮影する時は、窓際でテーブル風にセッティングして撮影。
ほとんど自然光で撮影しているのですが、最近定常光ライトを購入したので、夜に撮影していることもあります。
背景のバリエーションを付けたい時は、100均のリメイクシートを使用しています。
ホームセンターで板を買ってきて、100均のリメイクシートを貼ることで、簡易的に背景ボードを作成。
サイズは50cmから60cmぐらいとそんなに大きくないのですが、小さい商品を撮影することが多いので、十分使えています。
特によく使うのが、木目の背景シート。
私は普段から無意識に木目のものを選んでいることが多いので、手持ちの小物と合わせることを考えると、木目のシートが背景として合うことが多いんです。
また、大理石の背景シートは、女性らしさを出したい時やキラキラしたイメージを表現したい時に活用できます。
あとは布やシーツ、カーテン・クッションなど、家にあるものを背景に活用して、様々なシーンを作り出すようにしています。
お気に入りの撮影小物
撮影によく使っている小物は、フェイクグリーン。
動きを出したり、影を付けたり、前ボケにも使えたりするので、使い勝手がとても良いです。SHEINで購入したもので、全長約1メートル、葉っぱが5〜6枚付いています。
コスメ撮影の際に最近よく使っているのは、スパチュラ。
アテニアの動画を撮影した際に、クリームをすくうシーンを入れたかったのですが、「指ですくうのは微妙かな」と考え、Amazonで購入しました。
もともと韓国のメイクアップアーティストさんがファンデーションを塗る際に使っているのを見ていて気になっていたので、撮影だけでなく、自分の普段のメイクにも使えています。
スタイリングを考える時は、商品を使う人のことをイメージする
商品写真を撮る際に大事にしていることは、商品の特徴だけでなく、「この商品はこんな人が使っているんだろうな」というイメージまで伝えられるような写真を撮ることです。
そのためにまずは、商品のターゲットを調べることが大切。
徹底的に調べているわけではないのですが、企業の公式ページやSNSを確認することで、その商品がターゲットとする年齢層や性別、好みなどを感じ取り、イメージに合うように色味や小物などのスタイリングを考えます。
例えば昨年、whewsのアンバサダーで、トリートメントの写真を撮影した時のこと。
その商品は、「一つひとつにイメージキャラクターがいる」というコンセプトであったため、そのキャラクターの持ち物をイメージしてスタイリング・撮影した写真が受賞に繋がりました。
これは偶然ですが、私が撮影する商品のイメージキャラクターが、会社の憧れの先輩と似ていたんです。そのため、その先輩が持ちそうなものを選んで、スタイリングしてみたんです。
普段私は置き画をしないのですが、その先輩がSNSでよく置き画をしていたことから、あえて今回は置き画で撮影してみることに。
近くにいる方をモデルに考えたことで、いつもとはちょっと違うインスピレーションで撮影することができました。
自分の考える商品のイメージと企業さんの考えるイメージが合っているかどうかは、いつも不安になる要素なのですが、無事受賞できたことでほっとしました。
具体的なペルソナを考えることで、よりイメージに合う写真に近づけると考えています。
動画制作はターゲットイメージを考えながら、動きをプラス
動画も静止画と同じく、構成やスタイリングを考える際に、商品のターゲットイメージを参考にします。
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例えば、先日制作したアテニアの動画では、30代から40代の美容意識の高い女性がターゲット層であると予想。
その人達が好むような空間を考えて、撮影しました。
商品の説明に「朝と夜で使い方が異なる」と書かれていたため、朝と夜の使用シーンをそれぞれ撮影。
朝は明るい印象になるように、背景や小物もすべて白で統一しました。夜はクリームがこっくりとしていて、高級なイメージがあったため、時間をかけて丁寧に暮らしているイメージでセットを作りました。
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動画撮影をする際には、「視聴者に飽きられない動画を撮る」ことを念頭に、動きを積極的に入れるように心がけています。
例えば、「クリームをすくう」とか、「蓋を開ける」といった動作を取り入れて、視覚的な刺激を与え、飽きることなく楽しめるように工夫しています。
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また、撮影と編集はセットで行うようにしています。
簡単な構成を作ってから撮影をスタートさせ、撮影が終わったらその場で編集し、足りないシーンを再度撮影するスタイル。
大変ではありますが、同じセットをもう1度組むことが難しいため、1回で終わらせられるよう、撮影と編集は同時進行で完成させられるようにしています。
スタイリングは黄金比を実践することがおすすめ
商品を並べる時に、黄金比を意識しています。
最初はネットや本で学んだことを実践していましたが、今は自然にできるようになりました。
特によく実践しているのが、三点を陳列させる際の黄金比。
例えば、上記のレールデュサボンの写真を撮影した時は商品が3つあったので、背の高い商品を真ん中に、両サイドの商品を少しずつ下げるような置き方にしました。
この黄金比は商品撮影の際に活用できるシーンが多く、よく使っています。
キャプションは、パッと見ても要点がわかるように読みやすく
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アンバサダー投稿のキャプションは、できるだけ読みやすくするために、文章に強弱をつけるようにしています。
アンダーバーなどの記号を使い、「特に伝えたいポイント」を目立たせて、その部分だけを読めば商品の特徴が伝わるように心がけています。
句読点についてもできるだけ使わず、全体的な見た目を美しく整えるように作っています。やっぱり見た目がきれいな方が目を引くというか、興味を持って読んでもらえる気がするので、文章においても視覚的な効果を大切にしています。
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エピソードを考える際には、実際に商品を使って感じたことをメモに残し、それを基に書くようにしています。
長文だと読んでもらえない可能性があるので、長くなりすぎた時は、思い切って大事な部分以外はカットすることも多いです。
シンプルにまとめることで、要点がしっかりと伝わると考えています。
魅力を伝える秘訣は、相手について考えること
今回はPeccoさんからアンバサダー撮影の裏側について教えていただきました。
スタイリングや撮影イメージを考える際に、ペルソナを丁寧に分析したり、キャプションを読みやすく工夫したりなど、Peccoさんの実践されているポイントは、相手のことをしっかりと考えられているものばかり。
だからこそ、より魅力が伝わるクリエイティブになっているのだと思います。
ぜひこれからのアンバサダーなど商品撮影をされる際に、参考にしていただけたら嬉しいです。
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Peccoさんのプロフィール
Snapmartのポートフォリオ:https://snapmart.jp/portfolios/Pecco
Snapmart歴:約2年
Instagram:https://www.instagram.com/pecco_is_pecco/
使っているカメラ:LUMIX S5MarkII
住んでいる場所:千葉県
Snapmartでは、写真の販売や写真/動画コンテスト、アンバサダーなど、クリエイターの皆さまの可能性を広げる様々な取り組みを行なっています。
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