フランスの老舗チョコレートブランド「ラ・メゾン・デュ・ショコラ」。
上品な味わいで、1粒1粒を大切にしたいと思わせる憧れの高級チョコレートです。
そんな「ラ・メゾン・デュ・ショコラ」が大事にしてきたのは、「ファンとのブランド価値の共創」。
ブランド側からファンと積極的にコミュニケーションをしている「ラ・メゾン・デュ・ショコラ」のご担当者は、SNSをどんな場として捉えているのでしょうか?
今回は、同社が実施したInstagramアカウント用の写真撮影から、キャンペーン・UGC施策、イベント開催などの背景や施策の評価、今後のSNSについてお話を伺いました。
ラ・メゾン・デュ・ショコラ・ジャポン株式会社 高松 晴奈様 (全てのデジタルでのマーケティングキャンペーン、SNS(Facebook,Instagram)、Google My Business、Eコマースの運用、デジタル広告)を担当 |
目次
・SNSの撮影に対して予算が確保されていなかった所から始まる
・キャンペーンの成功にお手本作りは必須
・ファンと一緒に創り上げていくことの楽しさ
・SNSはコミュニケーションの場
・UGCには異なる視点を気づかせてくれる魅力がある
・これからSNSを通して行いたいこと
SNSの撮影に対して予算が確保されていなかった所から始まる
Snapmart
「最初にお問い合わせを頂いた時、高松さんが悩んでらっしゃっていたのは、Instagram用の写真がないけれど、”撮影だけ”に対して社内で予算がないという事でしたよね?」
高松様
「そうなんです。「ラ・メゾン・デュ・ショコラ」はフランスのブランド。グローバルで利用できる写真はありました。ただ、フランスから商品を輸入するなど様々な事に費用がかかることもあり、フランスでの販売価格と日本での商品価格は違います。
また、フランスでの「ラ・メゾン・デュ・ショコラ」の顧客層と、日本での「ラ・メゾン・デュ・ショコラ」の顧客層は違うので、Instagramに掲載する写真も日本独自のスタイルを取り入れないと、という課題がありました。
ただ、私が当社に入社した2018年9月の時点では、社内では、ブランドの世界観に合ったSNSのための撮影がどれだけ難しいかという理解がまだ低かったように思います。
自分で撮影すればどうか、と言われるような状況で、SNS撮影費用は、2019年度の予算に用意されていませんでした。そこで、撮影小道具などを買い込み、何度か撮影に挑戦したのですが、正直、私には、「ラ・メゾン・デュ・ショコラ」の世界観を表現できるるほどの撮影の技術はないし、センスもない….と困っていた頃に、Snapmartさんと出会いました。
実際にお話を伺うと、撮影もできて、バレンタインのキャンペーンをSNSで盛り上げてくれるPR要素も備わったアンバサダープランをご紹介いただいて、これだ!と思いました。」
キャンペーンの成功にお手本作りは必須
Snapmart
「そうでしたね!そこから、2019年のバレンタインの期間に御社で行う事が決まっていた「#心に残るバレンタイン キャンペーン」と合わせて、Snapmartのアンバサダーを導入してくださったんですよね。」
高松様
「はい。2019年のバレンタインの時期にリアル・ウェブ・Instagramで、#心に残るバレンタイン というハッシュタグを使って、みなさまから #心に残るバレンタイン のエピソードを募集し、抽選でプレゼントをするキャンペーンの実施は決まっていました。
Snapmartさんにそのキャンペーンのお話をしたところ、キャンペーンを開催するだけだと、一般の方はどんな投稿をすればいいか迷うことが多いし、キャンペーン自体の認知を広げるのも大変なので、キャンペーンの少し前にSnapmartのアンバサダーのみなさまにお手本投稿をしてもらう事、アンバサダーさんにキャンペーンを広めていただく施策などを勧めていただきました。」
Snapmart
「一般の方に投稿を促すキャンペーンは、ハードルが高いキャンペーンの1つです。#心に残るバレンタイン のエピソードを募集するというキャンペーン自体はとても素敵なので、しっかりと「ラ・メゾン・デュ・ショコラ」様の意図を汲み取って発信してくれるアンバサダーの力が必要だと思いご提案いたしました。結果、大成功でしたよね!」
高松様
「大成功でした!Snapmartさんのアンバサダープランを採用させていただいたことで、日本独自のスタイルで、かつ素敵な写真が大量に納品されただけでなく、アンバサダーさんの投稿はしっかり一般の方々のお手本になり、さらにキャンペーン自体の参加者数やリーチ数の点でも大成功でした。
それから、実は #心に残るバレンタイン のエピソードは、真剣に書いていただける方がいらっしゃるのかどうか、期待を高く持ちすぎないようにしていたのですが、Snapmartのアンバサダーの方々からも想像以上に本気のエピソードが集まり驚きました。ブランドの事を違う視点で投稿してくださった点など、とても面白かったです。」
アンバサダープランで集まった写真▼
181枚の写真を納品。集まった全作品はこちら
▼実際のアンバサダーの投稿▼
Snapmart:
「くすっと笑ってしまうようなバレンタインのエピソードから、御社のチョコレートに思い出がある方からの投稿も多かったですよね!このアンバサダーのあと、イベントも一緒に行いましたよね。」
ファンと一緒に創り上げていくことの楽しさ
高松様
「そうですね。イベントを実施したいとは思っていたのですが、アンバサダー企画の後、アンバサダーの方々ともっと距離を縮めたい、もっとアンバサダーのみなさまの事を知ってみたいし、みなさまとだったら心に残る企画ができそうだと思い、Snapmartさんと一緒に店舗でのイベントを開催しました。」
【レポート&受賞作品発表!】「ラ・メゾン・デュ・ショコラ」テーブルフォトイベント
Snapmart
「実際にイベントをしてみて、どうでしたか?」
高松様
「すごく面白かったです。デジタルだけじゃなくリアルで交流というのも面白いのですが、「参加者のみなさま(ファン)が作るイベント」になって、とても良かったと思います。
「ラ・メゾン・デュ・ショコラ」の青山店に、Snapmartのクリエイターさんをご招待して、店内ツアーをした後、インスタグラマーで講師のななさんにチョコレートを綺麗に撮影するための講座を開催。さらに参加者の皆さんで制限時間内で「ラ・メゾン・デュ・ショコラ」の商品が映えるようにテーブルフォトスタイリングをするコンテストも行い、最後は参加者のみなさまに投票をいただいて、優秀賞を決定しました。
ブランド側が一方的にコンテンツを用意するのではなく、参加者の皆さんと一緒に作りあげたるイベントを実施できたのが最大のポイントです。」
参加者の感想紹介▼
SNSはコミュニケーションの場
Snapmart
「高松さんはイベントなどのリアルな場だけでなく、SNSもコミュニケーショの場と捉えて、一般の方々と交流を積極的に行っている印象がすごくあります。
企業のSNS担当者様によっては、SNSを情報発信の場として、いかにバズらせるか、リーチをとるかという事を追ってる方もいらっしゃいますが、高松さんはそういう感じはしないですね。SNS上でも一般の方の投稿にコメントをしたり、UGCをストーリーズで紹介したりしていらっしゃるのは、意識的に行っていますか?」
高松様
「はい、意識的に行ってます。数値はとても大切ですが、今は、バズらせること、リーチをとることを1番に考えてはいません。ただ、コミュニケーションを積極的に取ろう、とあえてしているのとも違って、つい、素敵な投稿があると、自然に反応して、コメントさせていただいています。それが結果、交流を積極的に行っているように見えるのかと思います。
この前も、お誕生日を迎えた方が単身赴任で、離れて暮らしている旦那様に電話口で「ラ・メゾン・デュ・ショコラ」と呟いたら、誕生日プレゼントに実際に「ラ・メゾン・デュ・ショコラ」が送られてきて嬉しかった!という投稿を拝見して、、すごく嬉しくて「お誕生日おめでとうございます!」と思わずコメントを残しました。(笑)」
Snapmart
「企業のSNSのご担当者様からは、よくどういう距離感で一般の方と交流をしたらいいのかわからないというような相談をいただく事があったり、交流することに抵抗がある方もいらっしゃるのですが、高松さんは最初から抵抗はありませんでしたか?」
高松様
「抵抗はないです。ブランドイメージやブランドの軸は変わることはありませんが、お店での接客、WEBサイトでの商品の説明、Facebookでの交流、Instagramでの交流、それぞれアプローチの仕方は違います。それぞれお客様の層、ユーザー層などが違うので。媒体別に大きな指針があって、それぞれの媒体に接する際、自然にその指針にあったスタイルで、交流させていただいている感じです。
とくにInstagramでは、気づいた事があったり、お祝いしたい事に出会えば、どんどんコメントを残しています。仕事の時間を忘れてはまり込んでしまう事もあります。」
Snapmart
「2019年のバレンタインの時もアンバサダーの投稿も一般の方の投稿も、毎日Instagramのフィードやストーリーで取り上げてくれていましたよね!あの熱心さが、参加者のみなさまにも伝わって相乗効果で広がりましたよね」
高松様
「そうおっしゃっていただけると嬉しいです。意識はしていないのですが、結果的に広がったのは事実で、、数値にも大満足です。ただやはり、SNSでの交流をとるのはリーチとか売上目的、ではなく、ブランド力を上げるためにコツコツと、を大切にしていきたいと思います。」
UGCには異なる視点を気づかせてくれる魅力がある
Snapmart
「UGCの活用を積極的にされている高松さんですが、UGCがすぐに売上に繋がるかどうかはわかりにくい中で、どんな点がUGCは魅力だと思いますか?」
高松様
「UGCを活用する事で、売上に直結させよう、という考えはあまりありません。お洋服のブランドで、コーディネート提案、などであれば、直結する可能性が高いように思いますが、弊社の商材はチョコレートです。ですので直結、は少ないです。
ただ、UGCはブランド側が思いつかなかった異なる視点を気づかせてくれる部分がよいなと思っています。
UGCで上がってきた撮影シーンをオフィシャル投稿の撮影に参考にすることがあります。売上直結を目指してはいないのですが、以前、お客様が弊社商品を使ってパーティーをしてくださった写真をオフィシャルでも使わせていただいたところ、その投稿をみて店舗での予約に繋がり、例年より早く商品が完売し、売上に直結した例もあります。社内でも大変好評で、UGC活用などSNSを丁寧に運用してきて良かった、と感じた瞬間でした。」
Snapmart
「UGCの活用によって実際に店舗への来店にも繋がり、社内の方からの理解も進んだということですね!最初の年は、写真撮影の難しさが社内でわかってもらえてなくて予算もついてなかったとおっしゃっていましたが、そのあたりに何か変化はありましたか?」
高松様
「SNS写真撮影の大変さなどの社内理解も進み、予算もつくようになりました!Snapmartさんにアンバサダーをお願いした後も、お中元用の商品撮影などもお願いすることができました。」
これからSNSを通して行いたいこと
Snapmart
「良かったです!最後に、今後SNSをどうしたいなどの理想などありますか?」
高松様
「Instagramでは、例えば、9個の投稿で世界観を作っていくとか、フォロワーの皆さまの投稿も参考に、これからもみなさまに寄り添っていきたいなと思っています。
また、個人的に特に思うのは、毎日がお祭り、ということはなくても、特別な事がなくても、毎日を楽しく過ごせるような、その日常に弊社のチョコレートがあるような、#心に残るマイニチ を一緒に作っていくメッセージを発信していきたいです。
また「フードロス」のような社会問題にも取り組んでいきたいです。例えば、フードロスになりそうだからといって、該当商品をただやみくもにプレゼントするなどではなく、SNSの場を使って違う伝え方をしていきたいなとぼんやり考えています。
Snapmartさんは、たくさんのクライアントさん、たくさんのユーザーさんとつながっていらっしゃるし、スタッフの方が実際に使えるアイディアを惜しみなく、教えてくださり心強いです。また何かよい展開方法などがあれば、ぜひ教えてください。」
Snapmart
「はい、またご提案させてください!本日はありがとうございました。」
ラ・メゾン・デュ・ショコラ様での、Snapmartの商品撮影プラン、アンバサダープラン、イベントプランの導入事例をご紹介いたしました。
スナップマートでは、企業のSNS/マーケティングご担当者の課題に合わせて、ビジュアルを絡めた最適なプランをご提案いたします。
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