先日の記事でインタビューをさせていただいたfs_yucoさん。
非日常的なスタイリングが素敵で、様々な切り口から、コスメの魅力を表現されています。
今回はそんなfs_yucoさんに、コスメ写真を撮る際のスタイリングや撮影について、インタビュー。
スタイリングの考え方や小物の購入場所/作り方など、美しい世界観を表現するための裏側をたくさん教えてくださいました。
1つ目の記事「【クリエイターインタビュー】仕事に繋がる視点を学べる、fs_yucoさんが考えるアンバサダーの魅力」はこちらから
使用している撮影機材/撮影環境について
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使っているカメラはCanon6DMarkⅡ。レンズはSIGMAの70mm F2.8 DG MACRO1本で対応しています。
マクロレンズなので、コスメ撮影の際に細かい部分まで寄って撮影できる点が、とても便利です。
アンバサダー写真の撮影場所は基本的に自宅。窓際にあるダイニングテーブルか床に置いて撮影することがほとんどです。
あまり広い家ではないので、撮影場所はかなり小さなスペース。生活空間が見えないように、壁紙や画用紙をバックに置いて撮影することが多いです。
実は私の家は北向きで、光があまり入ってこないんです。
それでもライティングをするのは、夜の撮影のみ。基本的には自然光で撮影することの方が、圧倒的に多いです。
撮影は、商品を明るくさせるためにも、窓と反対側に白い紙を置いて、レフ板代わりに。
写真編集の際にシャープやコントラストを上げて、くっきりと見せることを大事にしています。
スタイリングは準備も実践も大切に
スタイリングを考える時は、簡単な絵コンテを書くことが多いです。
「どんな小物使おうかな」「どんな風に置こうかな」など、簡単なメモ程度ですが、自分の考えを整理するためにも残すようにしています。
そんな風に考えてから撮影に臨むのですが、実際に撮影してみると、イメージと全然合わないことも。
目で見ている時のスタイリングと実際に撮影している時のスタイリングは、違うことがよくあります。
そんな時は、とにかく微調整を繰り返すようにしています。
カメラを三脚に固定させ、少しずつ商品や小物を動かして調整すると、最初に想定していたスタイリングに近づけられることが多いです。
また、撮影のハプニングが思わぬアイデアを生み出すことも。
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たとえばこの写真は、商品の上にオーロラの紙を映り込ませているのですが、もともとその予定はありませんでした。
最初はオーロラ紙なしで撮影していたのですが、どうしても家具が映り込んでしまっていたため、急遽オーロラ紙で隠してみることに。
こんな風に、実際に撮影してみることで新しいアイデアが生まれることもあるので、普段からアイデアをインプットしながら、撮影中にアウトプットできるよう鍛えておくことが大事なんだなと実感しました。
紙を背景として使用する時のポイント
私は日常に溶け込むスタイリングよりも、非日常的な、作られたスタイリングを考える方が好き。
そのため、イメージに合うセットを作り出す「背景紙」は必須です。
様々な種類の紙を持っていますが、特に「NTラシャ」という、色画用紙をよく使っています。
紙を背景として使う時のポイントは、できるだけきれいに置くこと。
紙なので、ずれたりよれたりしてしまうと目立ってしまうため、用意する時は慎重に。
また、あえて丸めたり、折ったり、自分のイメージに合わせて形を変えられるのも、紙の良いポイント。
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この写真は、実際に紙を丸めた状態で持ちながら、撮影しています。
非日常をイメージする小物は、手作りが基本
浮世離れした世界観を作り出す時に、大事になるのが小物。
海外の作品を見ていると、不思議なオブジェとともに撮影されている写真を見かけることが多いのですが、このような小物は、売り場を探してもなかなか見つかりません。
そのため、小物は自分で制作することも多いです。
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例えば、この青色の階段は、建築の模型を作るパネルを買ってきて、図面を作成し、切り張りしたものに、スプレー塗料で色を付けて作りました。
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この雲形のオブジェも、100円ショップで購入した雲形のお皿をピンクに塗装して制作しています。
また、東急ハンズには、色のついたアクリル板や穴の開いたアルミ板、ワイヤーなど、不思議な世界観を表現する時に使える小物がたくさん売っています。
日々写真を見ていると「これどこで売っているんだろう?」と思う不思議なオブジェや小物がたくさんあるのですが、意外なものが使えることも多く、雑貨店や文具店を巡りながら、日常的に研究しています。
イメージを伝えるための、小物選びのポイント
どんな写真を撮りたいかによって、使う小物は様々。
お花や布など定番の小物から、レジンやアクリルなど、なかなか他の方が使わないような小物まで、イメージに合わせて使うようにしています。
小物を選ぶ時のポイントは、伝えたいイメージを考えること。
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例えば、コスメ撮影でよく使うのはリボンやお花。華やかな印象を与えたり、柔らかい印象を与えたりすることができるので、女性向けのコスメ写真によく合います。
また、非日常的な美しさを伝えたい時は、一見関係のないものを入れることが好き。
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透明なレジンや円柱など、あえて「これは何?」と思ってもらう「どこか違和感のあるスタイリング」をすることで、不思議な美しさを表現できたらと考えています。
こういった小物はホームセンターやアマゾンなどで簡単に手に入るので、気になった方は一度覗いてみることをおすすめします!
スタイリングを工夫することで、表現したい世界観を実現してみよう
今回はfs_yucoさんより、コスメの魅力を表現するためのスタイリングの裏側を教えていただきました。
一見「どんな風に撮影しているんだろう!?」と不思議に思う作品がたくさんありますが、意外と身近なものを使って撮影されていることに、驚かれた方も多いのではないでしょうか。
撮影したいイメージに近づけるスタイリングを実現するためには、日々インプットや試行錯誤を繰り返すことが大切。
撮りたいイメージを持っている方は、「どうやったら撮れるんだろう」と考えながら、気軽にチャレンジするとことから始めてみてはいかがでしょうか。
スナップマートでは、今後も定期的にアンバサダーを募集しています。
コスメ撮影の案件も多いので、ぜひ今回教えていただいたことをヒントにして、コスメ撮影にチャレンジしてみてくださいね。
fs_yucoさんのプロフィール
スナップマートのポートフォリオ:https://snapmart.jp/portfolios/fs_yuco
Snapmart歴:約1年半
Instagram:https://www.instagram.com/fs_yuco
住んでいる場所:東京都
使っているカメラ:Canon 6DMarkⅡ
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