背景がきれいにボケた写真やキラキラ玉ボケの写真。
写真の中にボケが入るだけで、立体感が生まれたり、主役の魅力が引き立ったり。
写真を撮る上で、「ボケ」は欠かせない要素です。
ただし、何も考えずに撮影しても、背景ボケ写真はなかなか撮影できません。
そのため、「うまくボケた写真が撮れない」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
実は背景のボカし方には、基本の法則があります。
その基本さえ覚えたら、誰でも簡単に背景がボケた写真を撮ることが可能。
今回は、そんな写真の背景のボカし方について、解説します。
工夫次第で、スマートフォンでも背景をボカした写真を撮ることは可能。
カメラを持っていない方も、ぜひチェックしてくださいね。
背景がボケた写真を撮るための3つの法則
①F値を下げる
写真にきれいなボケを入れるための基本の法則、1つ目はF値を下げることです。
F値とは、カメラに光を取り込むためのレンズの穴の大きさのこと。
F値が低ければ低いほど光がたくさん入り、F値が大きければ大きいほど光が入りにくくなります。
このF値を下げると、カメラに光がたくさん取り込まれると同時に、写真のピントが当たる範囲が狭くなります。
その結果、ピントを当てている部分以外がボケることに。
つまり、同じ場所から同じ被写体の写真を撮ろうとした際に、レンズのF値が低ければ低いほど、背景がきれいにボケてくれます。
実際にF値を2に設定した写真と、8に設定した写真がこちらです。
F8で撮影した写真は背景がくっきり写っているのに対して、F2で撮影した写真は、背景がボケているのがわかると思います。
ちなみに、カメラを購入したばかりの方は、キットで付いているレンズを使っている方が多いと思います。
キットレンズの場合、最低F値が3.5ぐらいまでしか下がらないレンズが多いので、「ボケ量の大きい写真が撮りづらい」と思う方が多いかもしれません。
そんな方は、次からの項目を参考にしてみてください。
②望遠レンズを使う
写真にきれいなボケを入れるための基本の法則、2つ目は望遠レンズを使うことです。
望遠レンズとは、遠くにある被写体をアップで撮影できるレンズのこと。
実はF値が同じでも、広角レンズで撮影した場合と望遠レンズで撮影した場合は、ボケ方が全く違います。
この写真はどちらも同じF値で撮影していますが、望遠レンズの方が圧倒的にボケていることが伝わると思います。
全体的に広く映す広角レンズよりも、望遠レンズを選ぶことで、背景がきれいにボケた写真を撮ることができます。
そのため、「F値を下げられるレンズを持っていない」という方は、ぜひ自分の持っているレンズの中から、望遠レンズを選んで撮影してみてください。
こちらの写真はF値を5.6に設定していますが、望遠レンズで撮影したため、背景が比較的ボケています。
F値が下がらなくても、望遠レンズと使うことで、背景がボケた写真が比較的撮りやすくなります。
③被写体とカメラ・背景の距離を工夫する
写真にきれいなボケを入れるための基本の法則、3つ目は被写体・カメラ・背景の距離です。
実は、被写体の置き方や背景の選び方で、ボケ方が大きく変わります。
1、カメラ(レンズ)と被写体の距離は、近ければ近いほど背景がボケる
まずは、カメラと被写体の距離について。
カメラと被写体の距離は近ければ近いほど背景がボケます。
そのため、背景をぼかしたい場合は、被写体に近づいて撮影することがポイント。
ただし、カメラのレンズは最短撮影距離というものがあり、あまり近づくとピントが合わなくなるので注意です。
2、被写体と背景の距離は、遠ければ遠いほど、背景がボケやすい
続いて、被写体と背景の距離について。
被写体と背景の距離は遠ければ遠いほど、背景がボケやすいです。
そのため、被写体と背景の距離が遠い、「抜けている背景」を選ぶことで、ボケ量の大きい写真を撮ることができます。
たとえば、壁のすぐ近くに被写体を置いて撮影しても、背景である壁はあまりボケてくれません。
一方で、被写体と背景である「壁」を離して撮影すると、先ほどよりも背景がボケていることがわかると思います。(どちらも撮影時のF値は同じです)
背景をボカした写真を撮るためには、被写体とカメラ・背景の距離を考えて、アングルや撮影場所を調整することが大事です。
スマートフォンでも工夫次第で、背景がボケた写真を撮ることができる
ちなみに、今回お伝えした「背景ボケの3つの法則」は、スマホカメラで写真を撮るときも同様です、
・望遠レンズを選ぶ(デュアルカメラ・トリプルカメラの場合)
・カメラに被写体を近づける
・被写体と背景の距離が遠くなる位置で撮影する
・F値を下げる(ポートレートモードなど、F値を調整できるカメラが搭載されている場合)
ということを念頭に置いて、撮影してみると、背景をボカしやすいです。
ぜひ試してみてくださいね。
カメラ初心者の方は、背景ボケの写真からマスターしてみよう!
背景がきれいにボケた写真を撮ることができるようになると、それだけでカメラが楽しくなります。
また、写真の中にボケが入ることで、主役となる被写体を強調させることができるため、商品撮影やポートレート撮影の際にも役立ちます。
「背景がボケた写真が撮れない」悩んでいるカメラ初心者の方は、今回紹介した内容を実践して、「ボケ」を使いこなしてもらえるとうれしいです。
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