こんにちは。スナップマートの村上です。
本日は、2019年6月からSnapmartでお取り組みさせていただいている「ハイアット セントリック 銀座 東京 公式アンバサダー企画」の3回目のアンバサダーMTGのレポートをいたします。
ハイアット セントリック 銀座 東京公式アンバサダーとは、ホテルの魅力を写真に切り取り、自分の言葉で発信する人。
・商品・サービスを深く理解して広めてくれる人たちを仲間にしたい
・ファン育成に興味がある
・SNSで商業施設を盛り上げていきたい
と考える企業様には、参考になると思いますので、是非ご覧ください。
アンバサダーMTGの目的
この公式アンバサダーMTGの目的は「ホテルと銀座の街をより深く知ってもらうこと」です。
知るのは、ホテルの事だけでもいいんじゃないの?っと思われるかもしれませんが、ホテルや商業施設などに興味を持ってもらう為には、街の魅力の理解もセットだとスナップマートは考えています。
あの街面白そう!と思える事で、休日の行き先が決まってくるはず。
また、「ハイアット セントリック 銀座 東京」は、「メディア、ファッション、ランドスケープ、エンターテイメント」という4つのコンセプトテーマがあり、「ホテルから飛び出して銀座の街を探検して欲しい」という想いも持っています。
それならば、銀座の街で4つのコンセプトを体感してもらおう!
そんな想いで、毎月1回アンバサダーMTGを開催しています。
6月はアンバサダーキックオフMTG。レポートはこちら
7月は「メディア」をテーマに銀座の街をフォトウォーク。レポートはこちら
8月のアンバサダーMTGのテーマは「ファッション」「ランドスケープ」
8月のアンバサダーMTGでは、「ファッション」「ランドスケープ」をテーマにこども服で有名な、ギンザのサヱグサさんの店舗と文化事業室を訪問しました。
ギンザのサヱグサさんは、なんと今年で150周年!
明治初期、築地の居留地に住む外国人に、石鹸、ビール、シャンパン、バター、靴、ランプなどを販売する唐物屋として創業したのが始まりだそうです。
その時に、使用方法を知らずに扱っていた「毛糸」が居留地の外国夫人によく売れて、その後毛糸がサヱグサの看板商品になる所から、だんだん洋服、そしてこども服の世界に入っていきます。
明治6年に街の大部分が消失した火事、大正12年におこった関東大震災、昭和14年の第二次世界大戦など、様々な出来事を銀座の街とともに歩んできた、ギンザのサヱグサ。
ギンザのサヱグサの4代目の三枝進さんが、商売に専念する傍ら、長年にわたり個人的に銀座に関する資料を多数集め、特に1872年の「銀座大火」後に造られた、銀座煉瓦街の総合建築士、T・J・ウォートルスの足跡を中心に研究にも力をいれていたそうです。
こうした4代目の研究・収集物を保管管理し、銀座の更なる発展に繋がるようにと、創業145周年を迎える際に「ギンザのサヱグサ文化事業室」を開設したとのこと。
普段は一般公開されていない文化事業室ですが、今回は特別にアンバサダーをご招待いただき、三枝朝子さんから、様々な貴重な歴史的資料を見せてもらいながらお話を伺いました。
アンバサダーのみんなにとって銀座ってどんな街?
三枝さんからの、こんな問いかけから始まったアンバサダーMTG。
職場が近いので銀座はけっこう身近な街と答えるアンバサダーや、建築物やショーウィンドウに興味があるので、刺激をいつももらう街。特にクリスマスに行われる クリスマスショーウィンドウコンペが好き!と語るアンバサダー。
ちなみに私、村上は、大分県出身の為、銀座は緊張する街だと思っていました。
ハイブランドなお店ばかりがあり、どの飲食店も高そうに見えてしまい迂闊には入れない…ドラマ「黒革の手帖」にハマった事もあるので夜の街のイメージが強い…という風に思っていました。
ただ、このアンバサダー企画で、銀座に通うようになり、銀座の街の色んな側面を見せてもらっていて、どんどん銀座の街のイメージが変わってきています!
ここからは、貴重な資料とともに、銀座の歴史に関して皆様にも少しおすそ分けします。
銀座ってなんで銀座って言うでしょう?
関ヶ原の戦いで、勝利した徳川家康による幕府が誕生し、江戸城の城下の大規模な埋め立て工事によって造られたのが、銀座がある東京都中央区エリアの土地。
「銀座」とは、銀貨の鋳造所のことでした。
なんとそのときの銀貨や包装紙が、文化事業室には大切に保管されています。
よく見ると「銀座」と刻印もされています。
新しい商売は全て銀座から始まった
銀座には、新しいものを受け入れる懐の深さがあると三枝さんは教えてくれます。
例えば、明治末から大正にかけて、銀座が「カフェ文化」を作りました。
日本で最初のカフェ「カフェ・プランタン」が今の銀座8丁目あたりに開店したそうです。
「ウィンドウショッピング」が始まったのも銀座から。
それまでは、商売のスタイルが、「座売り」というのが主流で、お客様は最初から買うものが決まっていて、ひやかしで来る方はいなかったのですが、最初にお店にショーウィンドウを作り、物を買わなくても気軽にお店に入れるようにしたのが銀座。
日本で最初のレコード屋さんも銀座から。
文化事業室には、「銀座」をテーマにした昔の楽譜もたくさん保管されていました。
photo by ちーぼーさん
洋服は何から取り入れられた?
明治時代の頃の写真を拝見させていただくと、着物の方と洋服の方が半々な写真がたくさんありました。
photo by ちーぼーさん
最初から全部洋服に変える事はなかなか難しい。
そんな時に、取り入れやすく流行したものが「リボン」だったそうです。
上の写真でも袴を着ているけれど、頭には大きなリボンをつけています。
ちなみに、この写真のリボンは約90年ほど前、三枝さんの祖母たちが使用していたリボンだそうで、今でもとても綺麗な状態で大切に保管されています。
100年近く前のデザインですが、今でも通用するような洗練されたものな事に、アンバサダーの皆様は驚かれていました。
とあるグローバルなお菓子メーカーさんとお話した時に、日本では箱にリボンがついている方が売れるというお話を聞いた事があるのですが、もしかして日本人にとってリボンは特別なのかもしれません。
代々受け継いでいくこども服
文化事業室に保管されている昔のお洋服も見せてもらいました。
三枝さんが見せてくれながら
「昔は、こども服は親戚の子供に受け継いでいっていたから、タグの所に色んな親戚の子の名前が書かれていて、もう書く場所ないよ!ってくらい名前でぎっしりだった事とかあるでしょ?
今のファストファッションはファストファッションで素敵だけれど、受け継いでいく服というのもいいものなのよね」
っとおっしゃってくれたのですが、その言葉がすごく印象的でした。
「サスティナブル」という言葉がブームのように使われる最近ですが、こうやって昔は洋服も受け継いでいたんだよな〜っと。
2時間も文化事業室で様々な資料を見せてもらいながらお話を聞いたため、まだまだご紹介したいお話は山ほどあるのですが、この辺で。
ギンザのサヱグサさんの店舗は、もちろんどなたでも入れるので是非行ってみてください。
3階建てなのですが、フロアごとにコンセプトが違い、お店の色合いやインテリアが大人がときめくお店になっています。
「ハイアット セントリック 銀座 東京」のBar 「NAMIKI667」の秋のパフェと秋のカクテル
銀座の歴史、ファッションの歴史について学んですっかりお腹がすいたアンバサダーには、「ハイアット セントリック 銀座 東京」のNAMIKI 667秋のパフェと秋のカクテル、そしてバープレート、カツサンドを味わってもらいました。
美味しい料理と美味しいお酒と共に、「シェアする美術」の著者である森美術館のSNS担当の洞田貫さんを交えて、SNSについてや美術館についてもお話しました。
森美術館は2018年美術展覧会「入場者数」1位・2位を達成。
その背景には、日本の美術館・博物館の中で最大規模のSNSフォロワー数を活用したデジタルマーケティング戦略があったということで、その戦略の裏の地道な取り組みに心を打たれました。
第3回アンバサダーMTGを終えて
アンバサダーMTGを終え、銀座の街を1人で歩きながら、今まで見てきた景色がなんだか違うように見えてきました。
この土地であの時代、数々の災難を乗り越えて街を作ってきた人がいるんだな。
あの建物は、いつからあるのだろう。
「緊張する街」だった銀座が一気に「愛着のある街」になってきました。
また、昔の資料や絵や写真を見たことで、「令和元年の今」も残しておきたいと強く思いました。
それが出来る写真や、Instagram(サービスが終わっても削除はしないで欲しい…) ってやっぱりいい。
これからもアンバサダーと共に、ホテルの魅力とそして銀座の街の魅力をもっともっと伝えていきたい。家族、友人、フォロワーさんだけでなく、もっと未来の日本の人たちに向けても。
アンバサダープログラムは2019年12月まで続きます。
また来月もレポートするので、お楽しみに!
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