アンバサダー多数受賞に至るために!Masaさんが考える撮影・スタイリングTips

先日の記事でインタビューをさせていただいたMasaさん。

透明感のある美しい写真が魅力的で、今年に入ってすでに6回もアンバサダーで受賞されています。


今回はそんなMasaさんに、商品撮影をする際のポイントについて、インタビュー。

なかなかアンバサダーで受賞できなかった日々を乗り越えて、独学で学んだスタイリングのコツや意外な撮影の裏側まで、様々なことを教えていただきました。

「もっと商品写真を上手に撮りたい」「アンバサダーに挑戦してみたい」という方は、必見の内容です!

1つ目の記事「【クリエイターインタビュー】商品撮影経験ゼロ→アンバサダー受賞多数!Masaさんが考えるスナップマートの魅力と写真上達の背景」はこちら

①使っているカメラ・レンズ・撮影環境について

使っているカメラはSONYα7Ⅲ。持っているレンズはシグマのArtレンズの35mmと50mm、 28-70mmF2.8のズームレンズです。

ただ、アンバサダーなど商品撮影で使用する時は歪みが気になるため、50mm〜70mmの望遠域を使うことが多いです。

撮影場所は基本的に自宅のダイニング。すぐそばに中庭に面した窓があるため、窓の横に背景ボードを置いて撮影していることがほとんどです。

自然光がきれいに入ってくれるため、撮影しやすいのですが、あまりに日当たりが良すぎて、時々シャッタースピードを限界まで速くしても、白飛びしてしまうことが。

そんな時は、NDフィルターを使って、対応するようにしています。

北海道に住んでいるため、冬は中庭に雪が積もっていることもあり、窓の外が真っ白に写ることも。

この写真はちょうど雪が積もっている時に撮影したので、どこか幻想的な雰囲気になりました。

②安くて軽い自作のボードで、10種類近くの背景を用意

アンバサダー撮影の時には、積極的に壁紙を使うようにしています。

最初の頃はそのままの壁の色で撮影していたのですが、いつも同じ背景で撮影するとマンネリ化してしまうため、今では10種類ぐらいの壁紙を常備。

ホームセンターで購入した断熱材の上に貼り、両面の撮影ボードにして保管しています。

断熱材は木の板などに比べると、軽くて安く購入できることがポイント。

180cm×90cmぐらいの大きさのものが700円ぐらいで売っているので、のり付きの壁紙をそのまま貼って、簡単にボードを作ることができます。

ボードを作ったことで撮影の幅が大きく広がり、自宅の背景に縛られず、様々な表現ができるようになりました。

ちなみにこの写真は、商品を置いた状態でボードを叩くことで商品を浮かし、その瞬間を撮影したもの。このように、ボードを使っているからこそできる撮影もあります。

(ちなみに、飛び散った歯磨き粉は、後できちんと使用しています。)

1点気をつけなければならないのが、断熱材は素材が柔らかいので、重いものを乗せると沈んだり、跡がついてしまうこと。

商品や小物など、重さがあるものは置かないよう注意しています。

③小物選びは「なんとなく」を辞める

アンバサダーの撮影を続ける中で、小物選びを見直すことがありました。

最初はなんとなく「いいな」と思う小物を雑然と購入していたのですが、そうすると、テイストがバラバラで、小物がミスマッチしてしまうことが少なくありませんでした。

そのため、今では、商品に合うテイストの小物や、他の方の写真を見て「本当に欲しい」と思った商品だけを厳選して購入するようにしています。

特に気に入っている小物は、ドライフラワーと石。ドライフラワーは、日頃からショップに通い、良さそうなものがあったら買い足しています。

石はコスメの撮影で使われているシーンをよく見て、最近購入したもの。

なかなか好みに合う石が見つからず、ネットで「天然石」「ディスプレイ」と検索して、やっと見つけました。シンプルながら、写真を彩ってくれるので、これから重宝すると思います。

 
 
 
 
 
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また、商品に合うように、レタッチで小物の色をアレンジすることも。
こちらのユーグレナの写真で使用している風船は、子どもの誕生日会で使用したもので、本来の色はオレンジやピンクなどの暖色系。

しかし、ユーグレナの撮影に使用するにあたり、色が合わないため、Lightroomで色補正をして緑と白に変更しました。意外と簡単にできたので、レールデュサボンの撮影でも実践。

 
 
 
 
 
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小物が同じでも、色を変えるだけで印象が大きく変わるのがわかると思います。

④商品の魅力を伝える、構図&レタッチのポイント

写真を撮る時に特に大事にしているのは、主役に目線を誘導させること。
そのために、スタイリングや構図をしっかりと考えるようにしています。

 
 
 
 
 
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小物を配置する時に、適当に置いてしまうと散漫な印象になってしまうので、S字や斜めに並べたり、小物の先端を商品に向けたり。

液体などを上から垂らすなど、主役となる商品に自然と視線が誘導させるように、細かく考えて配置するようにしています。

また、空間に向けて被写体を配置することで、奥行きや抜け感を表現することもよくやっています。

 
 
 
 
 
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レタッチの際には、商品の魅力がより伝わるように、透明感のある仕上がりを意識。

自宅で自然光で撮影すると、どうしても黄色っぽい色合いになってしまうので、後から青みを少し足すようにしています。

 
 
 
 
 
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また、彩度を上げすぎると写真の印象がギトギトしてしまうので、上げすぎないように注意。

最後にLightroomのかすみの除去を少し上げることで、写真のかすみを抜き、透明感を表現できるように心掛けています。

小さなことでも、意思を持って積み重ねることが大切

 
 
 
 
 
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今回はMasaさんに商品写真を撮影する時のポイントについて教えていただきました。

撮影小物の選び方や配置のこだわり、レタッチに至るまで、どれもしっかり考えながら進められていることが、伝わったのではないでしょうか。

アンバサダーを始めた当初は、なかなか当選・受賞ができなかったとおっしゃっていたMasaさんですが、細かい部分まで気を配って積み重ねることが、大きな結果につながることが伺えます。

今アンバサダーでの撮影を頑張っているみなさまや、これからアンバサダーをやってみたいと思っている方は、ぜひ参考にしていただけると嬉しいです。

Masaさんのプロフィール

スナップマートのポートフォリオ:https://snapmart.jp/portfolios/kocha0520

Snapmart歴:約2年半

Instagram:https://www.instagram.com/atomandchoco/

住んでいる場所:北海道

使っているカメラ:SONY α7III