お気に入りのコスメや食品など、SNSで商品を紹介する際に、「文章がうまく書けない…」と悩む方は、意外と多いのではないでしょうか。
「良い商品だから、みんなに伝えたい!」と思って文章を書こうとしても、
「なんか広告っぽい文章になってしまう」
「長くなりすぎて、読んでもらえなさそう」
と思い、発信に二の足を踏んでしまう…という話をよく耳にします。
でもせっかくなら、気に入った商品の魅力を、他の人にもしっかり伝えたいですよね。
Snapmartのアンバサダーでも、SNSでの発信は必須。
アンバサダー選定の際にも、キャプションでの発信力を見ている企業様は少なくないです。
今回は、前回のクリエイターインタビューでアンバサダーの魅力や商品撮影のコツを伝えていただいたmugiさんに、「商品紹介における、SNS文章作成のコツ」について伺いました。
普段からブログやSNSを通じて、コスメを中心に、様々な商品の魅力を発信しているmugiさん。
インスタグラムを見ていると、写真はもちろん、「使ってみたい」と思わせるキャプションが目を引きます。
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長くてもさらっと読める。それでいて心を動かす文章に、どんな秘密があるのか。
簡単に真似できるコツを教えていただいたので、これからの発信にぜひお役立てください。
※前回の記事はこちら【クリエイターインタビュー】mugiさんに伺う、コンセプトから考える商品撮影とアンバサダーの魅力
SNSで商品紹介をする際の文章構成
私はいつも、商品説明を書く際の構成は、だいたい下記の3つの流れで考えます。
①ブランド(企業)についての説明
②商品の特徴
③実際に使ってみた感想
この順序に沿って文章を作ると、だいたい伝えたい内容が網羅できると思います。
ただ、これだけの内容をそのまま書いてしまうと、かなり長くなってしまい、全て読んでもらえない可能性も。
特にインスタグラムは写真中心のSNSなので、文章は簡単に読み飛ばされてしまいがち。
そうならないためにも、様々な工夫をしています。
文章を最後まで読んでもらい、「この商品いいな!」と思ってもらうために、私が気をつけているポイントを、8つの項目に分けてお伝えします。
目次
- ①専門用語を使わない
- ②使うシーンを想像する
- ③褒めすぎない、否定しすぎない
- ④内容を1つの投稿で完結させる
- ⑤購入場所を書く
- ⑥最初の1文で勝負する
- ⑦文章のリズム感を大事にする
- ⑧適度に絵文字や記号を入れる
①専門用語を使わない
SNSに限らず、何か発信をする際には、相手の立場に立って「伝わりやすい文章」を書くように心がけています。
そのためにはまず、「わかりにくい専門用語」を使わないこと。
特にコスメやボディケア商品は、その特徴や成分を語る時に、難しい用語が出てくることが多いです。
でも、普通の人は、そんな難しい言葉を聞いてもピンと来ないですよね。
そのため、キャプションを考える際には、できるだけ専門用語を使わないようにしています。
使ったとしても、簡単な解説を付けるように工夫することで、「なんか難しそう…」と敬遠されてしまうことを防ぎます。
②使うシーンを想像する
商品レビューを書こうとすると、どうしても「とってつけたような文章」になってしまうケースがあると思います。
PRであっても、そうでなくても、
「本当のことを書いているのに、なんか嘘くさい文章になってしまう」
と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
私も同じように悩むことが多かったのですが、そんな時は、商品を使うシーンを具体的に思い出しながら、文章を考えるようにしています。
たとえば、ある「クリーム」についてのレビューを書くと仮定します。
そのクリームは、軽くてサラサラしている特徴がポイント。
それを伝えたい場合、特徴をそのまま書くのではなく、具体的に「どんな時に、そのメリットを感じたのか」をシーンを想像させるように書きます。
例えば、
「朝にクリームを使うとメイクが崩れやすいけど、これは軽いから、朝使っても大丈夫」
「朝の忙しい時に、このクリームがあると、時短で準備できる」
など、どんなシーンでこの商品が「使えるな」と思ったのか、使った時の高揚感を思い出して、その時のことを文章に入れるようにしています。
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「この商品潤うんです!」「ハリが出るんです」と効果だけ言われても、あまりピンと来ないですよね。(伝え方によっては、法律で規制されている場合もあります)
そのため、特徴や効果をそのまま伝えるのではなく、実際の生活に落とし込んで、どんな時に「いいな」と思ったのかを書くようにしています。
・このコスメを使って、どんな時に「おおっ」と思ったのか
・そのシーンを連想して、具体的にどんな悩みを解決できるのか
ということを考えて書くと、「オリジナルの感想」を自然体で伝えることができるので、おすすめです。
③褒めすぎない、否定しすぎない
商品レビューをする時は、どうしても褒めがちになると思います。
それ自体は問題ないのですが、褒めているばかりの文章を読んでいると「本当に?」と疑ってしまいませんか?(笑)
良いところばかりの文章だと、嘘っぽくなってしまうため、私は基本的に、褒めっぱなしにはしないようにしています。
しっかり使ってみて、良いポイントと「ここはもうひとつだな」と感じるポイントを、できるだけ両方伝えます。
その際に、「悪い部分」の伝え方にも、注意が必要です。
特にコスメやボディケア商品の場合、人によって感じ方はそれぞれ。
自分に合わない部分が、他の人にとっては良いポイントである可能性も高いです。
そのため、悪い点を伝える時は、
「私には合わなかったけれど、こんな人には合うと思う」
という風に、フォローを入れることも大切にしています。
④内容を1つの投稿で完結させる
SNSでの商品紹介の場合、複数の投稿にまたがって、特徴を伝えるケースがあると思います。
たとえば、
・化粧水→乳液→美容液→クリームを1つずつ説明する
・1つの製品を数週間使ってみた感想を、1週ごとに伝える
などの場合です。
このような投稿をする場合、どうしても
「この情報は、前の投稿に書いたから省略しよう」
「今までの流れを読んでくれたら、わかるだろう」
と考えて、すべての投稿を読んでもらっていることを前提に、文章を作ってしまうことが多いと思います。
しかし、自分の投稿を見ている人が、全ての投稿を見てくれているわけではありません。
特にSNSの場合、「たまたま2つ目の投稿にだけ、たどり着いた」というケースも多いです。
そんな時に、「前回の投稿を読んでいる前提で書かれた文章」であれば、「何を書いているのか、話の流れが読めないな…」と思われて、離脱されてしまう可能性も。
たとえ複数にわたる投稿であっても、「自分の投稿を、すべて見てくれている人は少ない」という考えを念頭に置いて、「どの投稿を読んでも、1投稿で理解できる文章」を書くように、気をつけています。
⑤購入場所を書く
SNSで見かけた商品を「欲しい」と思ったけど、どこで売っているのかわからない…とモヤモヤした経験、ありませんか?
せっかく私の投稿を見て「欲しい!」と思ってくれた方に、余計な手間をかけてほしくないので、「どこで購入できるのか」はできるだけ書くようにしています。
特に美容系の商品は、特定のサロンでしか売っていない場合もあるので、その点も文章を考える際にチェック。
自分が「この商品欲しい!」と思った時に知りたいことを、キャプションに組み込むようにしています。
⑥最初の1文で勝負する
ここまでは文章の内容についての話でしたが、ここからは構成と仕上げの話。
きちんと最後まで文章を読んでもらうためには、読んでもらいやすい仕組みづくりが不可欠です。
まず、文章全体の流れを考える際に、私が大切にしていることが、最初の1文に力を入れること。
「ここだけは読んでほしい」と思う文章を、最初に入れるようにしています。
投稿を見た人が、読むかどうかを決めるのは、1文目であることがほとんど。
・こんな悩みを持っている人におすすめ
・商品の魅力
・とにかくおすすめだから、試してみてほしい!
など、その商品に興味を持ちそうな人に届きそうな文章を、最初に書きます。
そうすることで、本当にその商品を届けたい人にターゲットを絞って、伝えることができると考えます。
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どれだけ良いことを書いていても、読んでもらえないなら意味がありません。
最初に掴みを入れて、後の文章は、ダラダラ書かずに簡潔に。
ポイントを絞って書くようにすることで、無理なく最後まで読んでもらえるように工夫しています。
⑦文章のリズム感を大事にする
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せっかくいい内容のレビューを書いたのに、文章自体が読みづらいと、読んでもらえない原因に。
そのため、読みやすい文章を書くように心がけています。
・「です」「ます」など同じ語尾が続きすぎないように
・文章を全て書いた後に読み返し、詰まる部分がないかどうか
などを確認することで、リズム感の良い文章になるように気をつけています。
文章のリズム感を養うには、インプットとアウトプットが大切。
私は昔、本を読むことが好きで、一時は活字中毒だったことも。
また、写真を始める前からブログを書いていたので、その経験がSNSでの文章作成に役立っています。
インプットとアウトプットを繰り返すことで、自然と読みやすい文章が書けるようになると思います。
⑧適度に絵文字や記号を入れる
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長い文章をただ羅列しているだけだと、どうしても読みづらくなってしまいます。
そのため、ずらっと並んだ文章をきちんと読んでもらえるように、絵文字や記号を少しずつ挿入するようにしています。
強調したい部分や、少し力を抜いている箇所など。
文章に緩急をつけるために、絵文字や記号は効果的です。
ただし、やりすぎはうるさくなってしまうので、禁物。
「あくまでも自然に」が鉄則です。
心を動かすキャプション作りは、少しの工夫から
今回はmugiさんに、1つの投稿文章を作るまでに、様々な工夫をされていることを教えていただきました。
誰かに「使ってみたいな」と思ってもらう発信をするためには、
・きちんと読んでもらうこと
・「自分ごと化」してもらうこと
を意識したキャプション作りが必要になります。
そのためには、その投稿を見る「読み手」の立場に立つことが大事。
今回教えていただいたこと全てを真似するのは難しいかもしれませんが、一部だけならすぐにでも実践できると思います。
Snapmartで募集しているアンバサダーにチャレンジして、発信力を磨くこともおすすめ。
ポイントを押さえながら、届けたい人に届く文章を作るために、たくさんアウトプットしてみてくださいね。
mugiさんのプロフィール
スナップマートのポートフォリオ:https://snapmart.jp/portfolios/mugi_mugi333
Snapmart歴:約2年4ヶ月
Instagram:https://www.instagram.com/_mugi_photo_
blog:https://nowboarding.blog.fc2.com
住んでいる場所:東京
使っているカメラ:SONY α7ⅲ