【クリエイターインタビュー】1年前に始めた動画制作がお仕事に。nanacoroさんに聞く、動画作りのやりがいと制作のコツ

写真販売やアンバサダープラン・商品撮影など、様々な場面で活躍されているSnapmartクリイエイターの皆様。

今回は、動画クリエイターとして、アンバサダーやPR動画制作等のお仕事で活躍されているnanacoroさんにインタビューさせていただきました。

もともとTV番組やCMの制作に携わるお仕事をされていたとのことですが、自分で動画を撮影・制作し始めたのは約1年前。

PRの知見を活かした構成とnanacoroさんのセンスがあふれる“かわいい空気感”が合わさった動画は、商品の魅力を最大限に引き出します。

 
 
 
 
 
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これからはSNSも動画の時代。実際にスナップマートが取り引きしている企業様の中でも、動画の需要はどんどん上がっており、動画アンバサダーの開催も増えています。

今回はnanacoroさんに、動画を作る時に大切にしている視点ややりがい。おしゃれな動画を作るためのポイント・動画制作に使用しているアプリまで、じっくり伺いました。

コロナ禍の空いた時間で動画にチャレンジ。始めて1年足らずで仕事依頼にも繋がることに

もともとTVや広告の制作に携わる仕事をしていたので、動画に触れる機会が以前からありました。

とはいえ、仕事ではディレクターとしてカメラマンや編集マンに指示を出す役割なので、自分で動画撮影や編集をすることはほとんどない状態。

友人の結婚式で余興の動画を作ることはありましたが、プライベートで積極的に動画に関わることはありませんでした。

そんな中、スナップマート社員のあゆみさんから「これからは動画の需要が増えるよ」という話を聞き、実際にいろんな人が動画にチャレンジしている姿を目にするように。

正直最初はその様子を遠目から見ていたのですが、「動画にこれだけ関わっていた人間が、この動画ブームをスルーするのはもったいないな」と思うようになり(笑)、動画にチャレンジしてみることにしました。

ちょうど2020年4月のステイホーム期間だったことから、時間があったこともタイミング。

所属しているコミュニティ内のアンバサダー活動で、最初は文章で伝えようとしていた「巾着リボンのカスタマイズ方法」を動画を作成してみたところ、かなりの反響があって驚きました。

 
 
 
 
 
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動画と言っても、撮影はiPhoneで、編集もスマホアプリ。作成時間30分程度の簡単なもの。
それでも、「わかりやすい」「もっと見たい」という反応をたくさんいただけて、動画制作のおもしろさに目覚めました。

そこからは、Snapmartの動画コンテスト/アンバサダーに応募したり、Vlogを作ってインスタグラムで発信したり。試行錯誤しながら動画の作成に夢中になった日々。

私の場合は写真よりも動画の方が周囲の反応が良く、動画を発信し続けるモチベーションにつながりました。

 
 
 
 
 
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おもしろかったのが、みなさんから褒めていただくポイントがバラバラだったところ。
動画は写真と違い、ストーリーや音楽・演出など、様々な要素が組み合わさっているため、いろんな角度からコメントをいただけました。

みなさんからの反応が嬉しくて、テロップや手書き文字など、少しずつ新しい技術にチャレンジしたことで、動画のクオリティも徐々にアップ。
動画は写真よりもしっかり取り組んでいる人が少ないため、ライバルがあまりいなかったこともチャンスの要因。

発信を続けるうちに、お仕事として動画の作成依頼をいただいたり、Snapmartの動画アンバサダーで受賞できたり、活動の幅が大きく広がりました。

iPadの導入で、動画制作がさらに楽しく!YouTubeでの勉強がおすすめ

最初こそ「カメラはiPhone・編集はスマホアプリ」という環境で動画制作をしていましたが、やりたいことが増えるごとに、機材もバージョンアップ。

数回動画を作成した段階で、ずっと欲しかったiPadを購入し、動画編集をiPadで行うようになりました。
iPadでよく使うアプリは動画編集を行う「LumaFusion」とお絵かきアプリである「Procreate」。

どちらも有料ではありますが、使い勝手が良く値段も手頃なので、初めて動画を作る方にもおすすめです。

実際に私も初めてiPadで動画編集にチャレンジしたのですが、あまりにも簡単すぎてびっくり。

もともとTV制作等でプロ用のソフトを使っていたのですが、それがかなり難しいソフトで。
「アプリでこんなに簡単にできるんだ!」とすごく驚いたことを覚えています。

 
 
 
 
 
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Procreateは、動画に手書き文字やイラストを入れる時に使用。
よく「字が下手で手書きにチャレンジできない」という言葉を聞きますが、個人的にiPadは紙よりもきれいに書きやすいと思うので、安心してください。

私はApplePencilを使っているのですが、アプリ上でペン先の種類をいくつも変えられるので、自分の書きやすいペンを選ぶことができます。
絵の歪みを修正・補正してくれる機能も便利で、とにかく使いやすいことがポイントです。

iPadのアプリはそれまでまったく使ったことのなかったのですが、YouTubeに解説動画がたくさん載っているので、気軽に学ぶことが可能。
個人的に「アミティ先生」という方のYouTubeがかなりわかりやすく、iPadアプリの使い方を学びたい方におすすめです。

 
 
 
 
 
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しばらく動画編集はiPad・撮影はミラーレスカメラ(APS-C)で行っていたのですが、iPadの容量が圧迫されてしまったため、パソコンで編集すべく、昨年冬頃にPCを新調。

同じタイミングでカメラをフルサイズ機に変えたため、今では「編集=Adobe Premiere Pro」「撮影=SONY α7C」で制作しています。

手書き文字は変わらずiPadアプリ「Procreate」で制作し、それをAirDropでMacbookに転送。
Adobe Premiere Proで最終的な編集を行なっています。

ちなみに、音楽はArtlistを契約。

最初は無料の音源を探して使っていたのですが、検索に時間がかかりすぎてしまうことと、商用利用での著作権がグレーなものが多かったことから、有料契約を選択しました。

音楽が変わると動画全体のクオリティが上がるので、変更して本当に良かったです。

商品紹介動画は、「PR目線」と「ユーザー目線」のどちらもを意識することが大事

お仕事で動画を作る時は、PRを目的とすることがほとんど。その際に大切にしていることが、「PR目線とユーザー目線のどちらもを持つこと」

この視点は、長年CMや広報など、PRに携わる仕事をしてきた経験から培いました。

「PR目線」とは、クライアントさんが「動画を通してどんなことを伝えたいのか」を考えること

「商品のこのポイントを知ってもらいたい」「こんなシーンで使ってほしい」など、クライアントさんの求めるゴールを動画に組み込むように工夫します。

 
 
 
 
 
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たとえば、DUOのアンバサダーの際には「商品のテクスチャがわかるように」というテーマがあったため、商品をアップで写し、「パッケージを見せる」→「開ける」→「中身を見せる」→「使い方・使用感を紹介」という構成で動画を作成しました。

コスメやスキンケア商品などの場合、ドラッグストアなどの棚で並べていても、商品の中身を見せられず、使用感を伝えづらいことがあると思います。

そのため、「商品の触感はどうなのか」「蓋を開けてみると、どんな感じなのか」など、商品のパッケージだけでは伝わらないことを動画にまとめ、クライアントさんがPRしたいポイントを伝えるように心がけています。

一方で、「ユーザー目線」とは、その動画を見たユーザーさんの気持ちに寄り添うこと。

たとえば、「動画を見て商品を購入するかどうか決める」という場合は、商品を購入する際に気になることをユーザー目線で徹底的に考えます。

 
 
 
 
 
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先日ワンピースの紹介動画を作ったのですが、その際には「着丈」「洗濯機で洗えるのか」「二の腕は隠れるか」「シワになりにくいか」など、購入するまでの不安要素を網羅して解消することを大事にしました。

「ユーザー目線の不安要素を、PR目線でポジティブに変えて発信すること」を大切に。

その商品を使ってみて、ユーザーが購入する際に悩むポイントを解決し、クライアントさんのHPやSNSで、発信されている内容を自然に盛り込むように構成を考えています。

作り手の温度感が伝わる、柔らかくてかわいい動画を作るために

 
 
 
 
 
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自分の色を出して動画を作る時は、温かさが伝わることを心がけています。

たとえば、私の動画でもっとも反響をいただくことが多いのが、手書き文字。手書きの文字を入れるだけで作り手の雰囲気が伝わり、温度感が伝わる動画になるのではと思います。

文字だけでなく、ちょっとした吹き出しや線なども手書きで入れることがポイント。おちゃめさが伝わったらうれしいな…という想いを持って、制作しています。

また、動画内で使用する小物も温かいものを選んでいます。
真っ白な背景よりも木目のものを選んだり、ドライフラワーよりも生花を選んだり。

自然光があたる場所で、グリーンやお花を添えて撮影。前ボケや後ろボケを入れながら、全体的に柔らかいトーンで撮影するよう、意識しています。

動画のテンポや編集方法も、印象を変える大事な要素。私の場合は、音楽のテンポはゆっくり目のものを選び、シーンが勢いよく変化するような編集はしません。

見ていてテンポやリズムが心地いい速さになるように、細かいこだわりを持って調整しています。

かけがえのない瞬間や、感性のままに作るVlogなど。制作の幅を広げることが今後の目標

動画制作は始めたばかりということもあり、まだまだチャレンジしたいことがたくさんあります。

技術的な意味では、カメラを動かしたり、カット割のバリエーションを増やしたり、新しいことを取り入れたいと考えています。

また、今は家での撮影がほとんどなので、外で撮影する機会も増やしたい。

友人のお子さんが誕生日の時に、ろうそくをふーっと消した時の笑顔など、幸せな瞬間が大好き。そういった「今この瞬間の家族の絆」を動画で残せたらなと思います。

 
 
 
 
 
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お仕事以外だと、Vlogもたくさん撮りたいですね。今はどうしてもお仕事の比重が大きくて、求められているものを中心に動画を作ることが多いのですが、それだと自分の軸がわからなくなってしまいそう。

日常生活の一コマや、カフェに行きながら見る夕日・響く足音など、自分の感性のままVlogを制作することで、新しい表現にも出会いたいと思います。

nanacoroさんのプロフィール

スナップマートのポートフォリオ:https://snapmart.jp/portfolios/coropis

Snapmart歴:約3年

Instagram:https://www.instagram.com/__.nanacoro/

住んでいる場所:兵庫

使っているカメラ:SONY α7C