アンバサダーなど、「商品撮影にチャレンジしてみたいけれど、難しそう…」と思われている方は多いのではないでしょうか?
風景や人物の写真と違い、商品は馴染みのある被写体ではないかもしれませんが、撮影時のポイントを知っておくことで、手軽に素敵な写真を撮ることができます。
今回は、2023年10月1日(日)にフォトグラファーの海老原優人さんをお招きして実施した「『100均スタジオ』yutoさんによる、身近なアイテムを使ってワンランク上の写真を撮る撮影術」の中から、海老原さんに教えていただいた「簡単に実践できる、商品写真撮影のポイント」や「写真を上達させるためのヒント」を抜粋してお伝えします。
講師紹介
講師:海老原優人さん
フォトグラファー歴7年。
iPhoneがきっかけで写真の世界へ。
「自分の強みは何か?」という課題からTikTokをスタート。
身近なアイテムを使った「100均スタジオ」で3ヶ月の間に10万フォロワーを獲得。
現在は広告撮影などをする一方、趣味で風景写真にハマり中。
①予算を抑えて購入できる小物を選ぶ
商品写真を撮るためには、背景用のシートやスタイリングの小物などを揃える必要。
とはいえ、商品撮影を始めたばかりの方は、すぐに様々な小物を集めることが難しいと思います。
そんな時におすすめなのが、100円ショップやホームセンター。
背景シートや小物は、様々な種類があり、値が張るものも多いですが、意外と身近なショップで安価に揃えることも可能です。
購入するアイテムとして、海老原さんが特におすすめするものは、厚紙や色画用紙。
白や黒の厚紙は、レフ板として使用することが可能。白は光を拡散させ、黒は余分な光をカットすることに使えます。
カラフルな色画用紙は背景紙にぴったり。カラーバリエーションが豊富なことから、商品に合う色味を選んで使うことができます。
また、100円ショップやホームセンター等で売っている造花やフェイクグリーンも、商品のイメージを表現する際に使いやすい小物。
写真にしっかり写してしまうと、フェイクであることがわかってしまうため、ボケや影で見せるなど、写し方を工夫してみてください◎
②光を意識する
自然光を活かすにしても、ストロボを使うにしても、光の選び方は写真のクオリティを大きく左右します。
商品や見せたいイメージによって適切な光は変わりますが、基本は商品の横から光が入る、サイド光や斜め後ろから入る半逆光がおすすめ。立体感のある商品写真を撮ることができます。
自然光の場合は自分で調整することができないため、天気や部屋に入る光の向きなどを事前にリサーチしておきましょう。
ストロボを使う場合は、頭の中でイメージした光を再現できるかどうかが重要。
意識すべきポイントは、「太陽は1つ」であること。
ライティングされている写真の中でも、自然体で美しく見える写真の特徴は、メインの光源が1つであり、被写体の影が1つしかないものが多いです。
複数のライトを使うと、影がいくつもできますが、メインライト以外のライトでいかに影を出さなかがポイント。
メインライトとの光量の差、画角などでコントロールして「ライティングをしていると感じさせない写真」を目指しましょう。
③広角レンズを使わない
商品撮影は、商品の形状や質感を正しく伝えることが重要です。
そのため、商品撮影の際に広角レンズを使うことは、基本的にNG。
広角レンズはダイナミックな写真を撮ることができる分、商品の形が歪んで見えてしまう原因になってしまいます。
主役である商品の形を美しく見せるためにも、基本的にはフルサイズ換算で70mm以上のレンズを使うことがおすすめです。
(スマートフォンの場合は、3倍ズーム等の望遠レンズを使ってみましょう!)
④目標となる参考写真を探す
素敵な写真を撮るためには、素敵な写真を知ることが大切。
自分が目標と考える写真を探して、ゴールを決めておきましょう。
お手本となる写真を探すにはPinterestがおすすめ。
クオリティの高い写真がたくさんあるので、見ているだけでスタイリングやライティングの勉強になります。
海老原さんおすすめの「良い写真の探し方」は、検索に英語を使うこと。
例えば「コスメ 写真」ではなく「cosmetics photography」と検索する…など。
国内にも素敵な写真はたくさんありますが、海外にも目を広げることで、新しい表現方法やアイデアを学ぶことができます。
⑤参考写真を読み解く
参考としたい素敵な写真を見つけたら、次は「その写真がどうやって撮られたのか」を分析してみましょう。
・背景に何を置いている?
・メインの被写体はどこに置いている?
・光はどこから、当たっている?
・どんな小物が置かれている?
・どんなレンズを使っている?
など、その写真を完全に再現するためには、どんな準備/撮り方をすれば良いのかを徹底的に考え、真似して撮ってみます。
最初は難しいかもしれませんが、このように「憧れの写真を真似して撮る→何が違うか考えて、トライアンドエラーを繰り返す」ことによって、写真のレベルは格段に上がります。
最初は手軽な一歩から、商品撮影にチャレンジしてみよう!
今回は、海老原さんに魅力的な商品写真を撮るための工夫について、教えていただきました。
素敵な写真を撮ろうと思うと、どうしても「機材などにお金をかけなければいけない」と思われてしまいがちですが、大事なポイントは意外とシンプルな部分。
お金をかけて機材を揃える前に、まずは今回教えていただいたことを実践しながら、スキル向上に励むことをおすすめします。
商品写真は一見難しそうに見えるかもしれませんが、実践を重ねることで、上達できるジャンル。
アンバサダーで活躍されているクリエイターさんも、アンバサダーがきっかけで商品撮影を始めて、昔の写真レベルから大きく成長されている方が多いです。
商品写真を撮ったことがない方でも、少しでも気になる方は、ぜひアンバサダーにチャレンジしてみてくださいね!
スナップマートでは、動画コンテストや写真や動画で商品の魅力を伝える「アンバサダー」を定期的に実施しております。
今回お伝えしたデザインの知識を活用できる場となりますので、ぜひスナップマートのアプリをダウンロードして、ご応募ください。
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