先日の記事でインタビューをさせていただいたnanaさん。
ナチュラルなテイストが魅力的で、シンプルかつ美しいスタイリングが目を引きます。
前回の記事「【クリエイターインタビュー】自分の新しい可能性を引き出せる、nanaさんが考えるアンバサダーのやりがいとは」はこちらより
今回はそんなnanaさんに、商品写真を撮る際のスタイリングについて伺うことに。
撮影テーマを考える際のフローや、シンプルかつおしゃれな写真を撮るために大事にしていることなどを話していただきました。
撮影準備は、ノートを書くところからスタート
商品撮影をする際に欠かせない準備は、ノートを書くこと。
撮影を始める前に、ノートに箇条書きで「撮影イメージ」や「留意点」を書いてまとめるようにしています。
「植物は使っちゃダメ」「透明感のイメージで」など撮影前に聞いた条件や、ホームページ・SNSなど。
自分で調べたブランドのイメージをすべて書き出すことで、情報を整理してスタイリングを考えることが可能になります。
スナップマートのアンバサダーの場合、募集要項に記載がある「賞」が求めている写真のヒントになることも。
賞が設定されている場合は、その説明に書かれていることもメモして考えます。
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撮影図の絵コンテは一切書いていなくて、書いているのは文章だけ。
撮影中もノートを傍に置いて撮影を進めることで、イメージのブレがなくなり、思っていた通りの写真を撮れることが増えました。
商品撮影の裏側も見せていただきました↓
「これ」と決めた色からブレないように、気を付ける
スタイリングの考え方は様々ですが、私は色からアイデアを連想させることが多いです。
普段からインテリアや小物を決める時も色を大事にしていて、その影響からなのかもしれません。
どんなブランドや商品にも、イメージカラーがあるので、商品そのものやホームページ・SNS等で使われている色を確認します。
少し感覚的ではありますが、「パッと見た色の印象から外れないこと」を意識しながら小物や背景を決めることが多いです。
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基本的に使う色は3色まで。
そう決めることで、配色のバランスを整えるようにしています。
お花や小物を購入するときに「なんか色が合わない…」という結果にならないように、自分が「これ」と決めた色からブラさないことをモットーにしています。
アイデアストックは日常的に
スタイリングのアイデアをストックするために、日頃からたくさんの写真を見るようにしています。
よく見ているのは、Pinterestとインスタグラム。
Pinterestは自分がよく見ているテイストに近い写真が自動的に出てくるので、インプットに役立っています。
検索しなくても、いい感じの写真に出会えるのが、他のSNSとは違うメリット。
海外の写真が好きなので「coffee」など単語で検索して、眺めているだけでも勉強になりますね。
私は50mmの単焦点レンズばかり使っていて、撮影している写真はほとんど同じレンズで撮ったもの(※APS-C機使用)。
そのため、画角でバリエーションを付けることができないんです。
だからこそ、いろんなスタイリングを頭の中にいれておいて、様々なパターンで撮影できるよう努力しています。
写真の質を上げるために、できるだけ本物にこだわる
写真を撮る時は、たとえ小物であっても本物を使うように心がけています。
造花やフェイクの植物は、なんとなく浮いてしまい、写真の中で目立ってしまうような気がして。
そのため、お花や植物は生きているものを、木の板も壁紙ではなく、本物の板を使うなど、細部までこだわるようにしています。
とはいえ、おしゃれなテーブルをたくさん持つわけにもいかないので、撮影の際には足場板を使って、テーブルっぽく見せていることも。
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この写真は、ワゴンに足場板を2枚乗せたものになりますが、写真だけ見るとテーブルっぽいですよね。
ワゴンだと自由に動かすことができるので、光の入る場所に合わせて撮影場所を変えることができて、とても便利です。
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足場板は1枚だけでも小物として十分使えることもポイント。私はWOODPROというお店で購入しました。
小物を購入する場所は様々ですが、よく利用するのはホームセンター。
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先日撮影したby one siiのアンバサダー写真は、原材料の1つに医王石があったことから、石をテーマに撮影。
その際に使った石の塊やプレートは、すべてホームセンターで数百円で購入しました。
安くて使いやすいものが手に入るので、かなり重宝しています。
空間を意識的に空けることで、引き算する
スタイリングの仕上げで特に大切にしていることが、空間を空けること。
空間がない写真は、ごちゃごちゃしてしまったり、違和感を感じてしまったりするので、意識的に空けるようにしています。
商品写真にとって、主役は商品。
そのため、商品にスポットライトが当たるように、引き算することを大事にしています。
“実際にスタイリングしてみて、「物が多いな」と感じたら、1つ減らす”など、簡単に実践できるので、ぜひ試してみていただきたいです。
空いた場所がどうしても寂しい場合は、光の線を入れてみると、空間を活かすことができます。
私はよく撮影するスペースの近くにブラインドがあるので、晴れた日はブラインドの影を入れることも多いです。
あまり強い光を入れたくない時は、レースカーテンを洗濯バサミで止めながら光を調節すると、自分のイメージ通りの光を作れますよ。
シンプルかつ素敵なスタイリングは、準備から
今回は、nanaさんよりスタイリングの考え方について伺いました。
頑張ってスタイリングをしようとしても、ごちゃごちゃした印象になってしまったり、色味のバランスがうまくいかなかったり、悩んでいる方は少なくないのではないでしょうか。
事前にアイデアをストックしたり、重要な項目をまとめて考えたり、スタイリングは準備から始まっています。
教えていただいた内容を実践して、シンプルだけどおしゃれなスタイリングに、ぜひ挑戦してみていただけたら嬉しいです。
スナップマートのアンバサダーでは、コスメや料理の写真を撮影していただく機会が多く、趣味としても仕事の前段階としてもおすすめです。
写真が好きな方にぜひチャレンジしていただきたいので、アプリより募集中のアンバサダーをぜひ探してみてくださいね。
nanaさんのプロフィール
スナップマートのポートフォリオ:https://snapmart.jp/portfolios/nanachiii
Snapmart歴:約1年1ヶ月
Instagram:https://www.instagram.com/____n.a.n.a.n.a
住んでいる場所:千葉
使っているカメラ:Canon EOS 8000D