印象的な「人×風景」写真を撮るために、kanaさんが実践する工夫

先日の記事でインタビューをさせていただいたkanaさん

「季節感のある風景と、その場所に溶け込むように立つ人物が織りなす写真」が魅力的で、物語性のある切り取り方が目を引きます。

今回はそんなkanaさんに、「人×風景」写真を撮影する際の工夫について伺いました。

印象的な写真を撮るために行っている事前準備から、撮影時に考えているポイントまで。

「“人のいる風景”や“旅の思い出”を魅力的に残したい」と考える方は、必見です!

前回の記事「【クリエイターインタビュー】写真に新たな価値を与えてくれる、kanaさんが考えるSnapmartの魅力とは」こちら

写真の完成度を上げるために大切な、イメージ共有

 

季節感のある「人物×風景」写真を撮影するために、大事にしていることの1つが事前準備。

私は普段カメラ友達と撮影に行くことが多いのですが、その際にできるだけ「打ち合わせ」を行うようにしています。

季節のお花やイベントなど、旬のタイミングで行けそうな撮影地をSNSで探したり、当日の服装を話し合ったり。

事前に相談し合うことで、お互いが理想と考える撮影に近づけます。

たとえば、この写真であれば、撮影地を決めたあと、どんな服や小物が合いそうか、たくさん話し合いました。

・草原だから、赤のワンピースが映えそう!
・カゴバッグや白のテーブルクロスがあると、より世界観が作り込めるかも

というようにアイデアを出し合い、撮影した1枚。

準備をして撮影に臨んだことで、お気に入りの写真になりました。

今は社会情勢から、友人との撮影に行く機会が減ってしまいましたが、誰かと撮影に行く時は、事前に打ち合わせをしてから撮影に行くことで、よりイメージに近い写真を撮ることができます。

小物や服もできるだけ撮影イメージに合わせて準備した方が、完成度の高い写真につながります。

シーンによって、レンズを使い分ける

イメージ通りの写真を撮るために、レンズの選び方も大事なポイント。

私はフルサイズ換算で35mmと55mmのレンズをよく使っています。
(使用しているカメラは、SONYα7Ⅱ)

35mmのレンズは、シグマの35mmF1.4

私の中でもっとも使用頻度が高いレンズです。

以前はよく55mmのレンズを使っていたのですが、どうしても撮影できる範囲が狭くて、「もっと広い範囲を撮影できるレンズが欲しい!」と思い、購入。

カフェなど狭い場所でも、友人の姿とお菓子を一緒に写すことができるので、とても重宝しています。

風景を広く写すことも可能。Snapmartに出品している「風景×人」の写真の多くが、このレンズを使って撮影しています。

55mmのレンズは、Super Takumar 55mm F1.8。

オールドレンズなので、現代レンズでは実現できない独特な写りが魅力的です。

フレアを発生させたり、ふわっとしたボケ感を入れて撮影したり。「きれいな写真」というよりは「雰囲気のある写真」を撮りたい時に活用しています。

写真の印象を変える、「光」を意識

撮影の際に、特に意識しているものが「光」。

光を意識して撮ることとで、写真の印象が大きく変わります。

そのため、光が入るかどうかを考えて、撮影場所を選ぶことが多いです。

たとえばカフェや自宅など。室内で撮影をする時は、可能な限り光が入る窓際の席をチョイス。
窓から入る光を活かして、写真にアクセントを加えます。

また、木が生い茂っている場所は、木漏れ日写真を撮影できる絶好のポイント。

太陽の光と葉の影が作り出す「木漏れ日」を入れることで、さらに雰囲気のある写真になります。

他にも、海面に光が反射する様子や、夜景の電灯など、光があるだけで写真が華やかに。

一見普通の写真であっても、光を入れることによって、魅力がさらに加わります。

まずは、身の回りにある光と影を探して、切り取ってみることをおすすめします。

モデルに動いてもらうことで、自然なポージングを引き出す

私の写真に写っているモデルは、ほとんどが友人か私自身。

特にモデル経験があるわけではないのですが、みんなカメラが趣味であることが多いので、横を向いたり、顔の角度を変えたりなど、シーンに合うポーズを自発的にしてくれます。

そのため、ポージングについて、あまり細かい指示は出さないのですが、その中でよくお願いしていることが、「動いてもらうこと」。

止まっているよりも、動きがある方が自然で、素敵な一瞬を捉えることができます。

走ってもらったり、くるくる回ってもらったりすることで、より物語性のある1枚に。

スカートがふわっとなる瞬間がとても可愛いので、最高の一瞬を逃さないように撮影しています。

構図に関しては、人が小さく写る写真が好きなので、ポツンと写る位置を探して撮影するようにしています。

人を小さく入れることで、風景の壮大さや季節感を伝えられるのかなと考えます。

身近な景色でも、少しの工夫で印象的な写真に

今回はkanaさんより、「人物×風景」写真を素敵に撮影するためのポイントについて教えていただきました。

並木道や海など、誰もが身近に感じられる景色の中でも、印象的な写真を撮影されているkanaさん。

少しの工夫を加えることで、いつもの写真と大きく変わることが、伝わったのではないでしょうか。

教えていただいたTipsは比較的すぐに実践できるものが多いと思うので、ぜひ次の撮影で試してみていただけると嬉しいです。

撮影した写真は、Snapmartのアプリで販売可能。こちらも併せて挑戦してみてくださいね!

kanaさんのプロフィール

スナップマートのポートフォリオ:https://snapmart.jp/portfolios/cqmerq

Snapmart歴:約3年

Instagram:https://www.instagram.com/knxsm2.o/

住んでいる場所:広島

使っているカメラ:SONY α7Ⅱ

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