【セミナーレポート】写真がもっと素敵になるスタイリング講座

こんにちは。スナップマートの岩本です。

4月3日にスタイリストの菅野有希子さんを講師に迎え、「写真がもっと素敵になるスタイリング講座」を開催しました。

小物の選び方や置き方など、商品撮影では必須となるスタイリング。写真撮影の技術と同じぐらい、重要なスキルです。

そんなスタイリングのコツからアドバイスまで、じっくり教えていただいた、貴重な時間。その一部を公開いたします!

撮影のヒントもたくさん載っているので、ぜひご覧ください。

講師のご紹介

菅野有希子さん

会社員を経て2016年独立。雑誌書籍WEBで、食からインテリアまでライフスタイル提案のスタイリングを幅広く手がける。うつわ好きが高じてオリジナル食器の企画開発にも携わる。1983年 東京生まれ東京在住  

菅野有希子さんInstagram

菅野有希子さんnote

当日のセミナー概要

今回の講座は、受講者の皆様が撮影された写真を募集し、その写真に対してアドバイスを行う形式で進めました。

事前に募集を募ったところ、たくさんの方からの応募をいただきまして、ありがとうございます。

「受講者の方が撮影された写真へのアドバイスを、ライブ形式で発信し、全員に視聴してもらう」という通常の講座とは異なるシステム。

他の方の写真へのアドバイスを自分ごと化して、学んでいる方が多数いらっしゃいました。

すぐに真似できる!?スタイリングのポイントについて

スタイリングを変えるだけで、写真の印象がぐっと変わる反面、「どんなスタイリングをしたらいいのかわからない」と悩む方も多いはず。

そんな受講者さんの悩みを解決するために、講座の導入部分で、有希子さんが考えるスタイリングのコツを伝授していただきました。

ポイントは
・テイストを揃える
・主役と脇役でメリハリをつける
・動きをつける

実際に有希子さんが撮影された様々な写真を見せていただきながら、それぞれのポイントを細かく解説していただきました。

特に最初のポイントである「テイストを揃える」という部分では、食器や小物だけでなく、テーブルクロスの生地や花瓶に生ける植物まで気を配っていることを伺い、そのこだわりに驚き。

「カジュアル・エレガント・かっこいいものなど、テイストがごちゃごちゃになってしまうと、写真のテーマが伝わりにくい」という有希子さんの言葉に、「そこまで気を配れていなかったな・・・」と自分のスタイリングを反省しました。

「主役と脇役でメリハリをつける」「動きをつける」は、どちらも演出について。選んだ小物を使って、さらに素敵なスタイリングをするために置き方や構図を工夫することで、写真の印象は変わります。

「何を選ぶか」「どう演出するか」の両方を意識することが、スタイリングの基本ということを教えていただきました。

受講者さんが撮影した写真へのアドバイス

スタイリングのコツを聞いた後は、受講者さんの写真へのアドバイスコーナー。

時間の関係で全員分を紹介することはできなかったのですが、多数の写真に対してアドバイスをいただきました。

アクセサリーや化粧品、自宅で作った料理の写真など、ジャンルやシーンもそれぞれ違う写真でしたが、有希子さんは一つひとつ丁寧にアドバイス。

・商品とパッケージがどちらも主役のような置き方になっているから、少しずらしてみたり、構図を変えてみたりしては?

・ガラスボウルに入った冷たい料理と温かみのある木のテーブルが少しミスマッチな気がするから、テーブルクロスを変えてみたらいいかも。

・料理のシズル感を出すためには、あえて動きを出してみることもポイント

・写真に必要ない余計なものは入れない。入れるなら入れる・入れないなら入れないを徹底する。

・アクセサリーは使っているシーンを想像してみることがポイント。ただ置くよりも、「付ける」「アクセサリーボックスに収納する」「かける」など、実際の使用シーンに合わせてスタイリングすることで、より魅力的に。

など、ここでは書ききれないほどたくさんのアドバイスをいただきました。

プロ目線のアドバイスから、新たな視点に気づいた方も多かったのではないでしょうか。

ちなみに、SnapmartのTwitterアカウントで当日のアドバイス内容を実況していたので、ツイートを遡ってみたら、アドバイス内容を復習できるかも…!?

講座本編と同じぐらい盛り上がった、質疑応答コーナー

講座のラストは質疑応答。講座本編に負けず劣らず盛り上がる場面になりました。

そんな質疑応答の一部を抜粋してご紹介。

 

・SNSで統一感を出すためにはすべて同じような写真になってしまい、悩んでいます。

→有希子さんも、アップする写真は料理・コスメ・ライフルタイルなど、様々。

それでも統一感を出すために、レタッチや構図を統一するようにしているとのこと。

構図は自分の中のお気に入りを数パターン持っておくことがおすすめということでした。

 

・商品撮影の際におすすめの小物を教えてください

→撮影シーンによって変わりますが、生きている植物を使うことが多いとの回答。お花よりも、オリーブなどのグリーンの切り花など。

他には、ザラザラしたリネン素材のナプキン、カトラリーもいくつか種類を変えて持っていると使いやすいとアドバイスをいただきました。

 

かなりたくさんの質問が来ていたため、予定時刻をオーバーして回答したのですが、それでもすべてに回答できないほどの大盛況!

「質問コーナーが勉強になる!」
「同じことを悩んでいたので、参考になりました!」

という意見も多数いただきながら、講座終了となりました。

講座の感想

講座終了後、たくさんのご感想をいただきました。

今回はその一部を抜粋して、紹介します。

インプットとアウトプットを繰り返すことで、スタイリングを上達させよう

今回の講座の中で「どんなスタイリングをすればいいのか、イメージが湧かない」というお悩みをたくさんいただきました。

そんなお悩みに対して有希子さんからは「まずは他の写真を見てインプットをしてみましょう」とアドバイス。撮影する商品と似ているイメージの写真は、雑誌や広告を見ているとたくさん見つけることができます。

「素敵だな」という写真を見つけたら、その写真のスタイリングをインプットすることで、イメージをストックすることができます。
今回のスタイリング講座を受講された方は、ただ写真を見る以上に濃厚なインプットができたのではないでしょうか。

せっかくインプットした情報はきちんとアウトプットすることも大事。
自分のお気に入り小物でも、作った料理でもなんでもいいので、勉強して頭に入れたスタイリングを再現してみましょう。
それを繰り返すことで、自分なりのスタイリングができるようになるのではと思います。

スナップマートではフォトコンテストアンバサダーを定期的に開催しているので、ぜひ今回のスタイリング講座で学んだことをアウトプットする場としてご活用ください。