アンバサダーで活かせる！商品撮影アイデアの考え方＆ショート動画制作のポイント【インタビュー】

先日の記事でインタビューをさせていただいたsnap_rabbit0さん。
アンバサダーにて、コスメやフードなど様々な商品の写真撮影や、最近ではTikTok動画制作にも取り組まれています。

今回は、そんなsnap_rabbit0さんの撮影裏側について伺いました。

愛用カメラや撮影環境、撮影イメージの考え方やTikTok制作のポイントまで、盛りだくさん。

「商品の魅力を最大限に伝える」ことをモットーに、写真や動画に取り組むsnap_rabbit0さんのノウハウは、これから商品撮影にチャレンジしたい方にとって、きっと参考になるはずです！

前回の記事「商品撮影初心者でも1年以内で仕事に繋がった！snap_rabbit0さんインタビュー」はこちらから

使っているカメラとレンズ

以前はNikonのD5600を愛用していたのですが、壊れてしまい、今年の9月から同じくNikonのZ6という機種に買い替えました。

それまで使っていたD5600がAPS-Cセンサーなのに対して、Z6はフルサイズセンサーが搭載されているため、以前は撮影が難しかったキッチンやお風呂場などの暗い場所での写真も、明るく綺麗に撮影しやすくなりました。

もともとD5600は子供のお遊戯会を撮るために購入したカメラで、レンズはその時に一緒に購入したダブルズームキットのレンズしか持っていないんです。

アンバサダーなど商品を撮影する際にはキットレンズの中でも「AF-P DX NIKKOR 70-300mm f/4.5-6.3G ED VR」という望遠ズームレンズを使うことが多いです。

商品を歪まずにきれいに撮影できるので、望遠レンズでの撮影が多いですね。

撮影環境について

もともとハンドメイドのために使っていた部屋を、今は撮影用の部屋にしています。窓が2つあり、家の中でもっとも光がきれいに差し込む場所です。

南側に窓があるため、日中に自然光を利用して撮影することが多く、普段は窓際にセットを組んで撮影することが多いです。

撮影セットを作る際に、壁紙は必須。合計6種類ほど持っていて、断熱材に貼って、ボードのようにして保管しています。これは以前のクリエイターインタビューでMasaさんが紹介されていたアイデア。

壁紙をそのまま使うよりも自立しやすくシワになりにくいので、使いやすいです。ただし、重いものを乗せられなかったり、保管に嵩張るため、注意が必要です。

特に使用頻度が高いのは、コンクリートやストーン柄の壁紙。

グレーの背景は、化粧品の撮影や洗面所の雰囲気を演出する際に重宝します。また、木目調の壁紙も食品などナチュラルな雰囲気を表現したい時に使うことが多いです。

小物については基本的に新しく購入せず、昔から家にあるものを引っ張り出して活用するスタイル。

ハンドメイドで使う布類を利用したり、ドライフラワーを自分で作ったり…意外と家にあるもので、なんとかなります。

最近よく使っているアイテムは、松ぼっくり。

「三葉松」という少し珍しい種類の松ぼっくりで、家の近所の神社にお願いしていただいたものなんです。

季節感を出したり、作品に自然な要素を加えたりしたい時に重宝しています。

撮影イメージを考えるためには、商品/企業研究が大切

撮影イメージは、賞のお題に沿って考えつつ、企業研究も欠かせません。

ホームページやSNS上で企業がどんな写真を使用しているかを確認し、それを踏まえて自分なりのイメージをしっかりと描いて撮影に臨むようにしています。

イメージがなかなか浮かばない時は、他のクリエイターさんの写真を参考にすることも。
他のクリエイターさんの作品を見ることで、インスピレーションを得て、アイデアが浮かびやすくなります。

これまでの撮影で特に印象に残っているのは、「アルージェ」。
商品そのものの写真だけでなく、「バッグから商品が出ている場面」や「仕事中の場面」など、商品を実際に使う時のシーンを考えて写真に残すようにしました。

アルージェのインスタで使われている写真を見ると、使用シーンの写真があったので、「こういう写真が欲しいのかな。」と気づいたことがアイデアのきっかけ。
企業のイメージに合わせつつ、新しい要素を加えるよう心がけました。

また、「mm（ミリ）」というシャンプーの撮影も思い出深いです。

「商品の使い方がわかる写真が欲しい」という賞設定に沿って撮影し、結果的に受賞できて嬉しかったのですが、撮影がとにかく大変で（笑）。

「泡の感じがわかるようなイメージが欲しい」と書いてあったことから、「頭を洗うシーンを撮ってみよう」と思いついたのですが、自宅のお風呂場は真っ暗で、写真を撮る環境ではないので、いつもの撮影スペースで写真を撮ることにしたんです。

もちろん普通の部屋なので、水を溜めて持っていって、そこで頭を洗ってみたのですが、水や泡が垂れるし、手が濡れているためシャッターを押すのが難しいし、子供達には「貞子」と言われてしまい（笑）…撮影にはかなり苦労しました。

スマホのリモート撮影機能でシャッターを40枚から50枚ほど切って、なんとか撮影を完了させた写真だったので、無事に受賞できてほっとしました。

ショート動画制作は、事前にシナリオを作ることでスムーズに

1回目のインタビューでもお話しした通り、最近はTikTokなどショート動画の発信も楽しんでいます。

インスタグラムでは商品写真など、綺麗めな雰囲気の写真が多いのに対して、TikTokは情報を伝えることが重要で、実用性を重視されているように思えます。

そのため、インスタとTikTokで同じコンテンツは出さずに、それぞれのプラットフォームに合わせて工夫したクリエイティブを発信するように心がけています。

@snap.rabbit0 サラヤ消毒剤「ハンドラボ」のデコレーションをしてみたよ。外袋を外すとモノトーンでシンプルなオシャレボトルに変身✨✨ そのままでもいいけど、かわいくデコレーションして、プレゼントにも良いね👍 #ad #PR #サラヤ #想い合い消毒 #ハンドラボ #消毒 #家族 #贈り物 #デコレーション #消毒剤 #Snapmart ♬ 10℃ – しゃろう

「動画」と聞くとハードルが高いと思ってしまう方が多いかもしれませんが、そんな方は撮影前に「シナリオ」を書いておくことがおすすめ。

シナリオがあることで、必要なシーンだけを撮影するため、撮影に無駄がなく、編集もそれ通りに作れば良いだけなので、スムーズに動画を作ることができます。

もともとストーリーを考えることが好きなので、シナリオを書く時は、商品を見ていて浮かぶアイデアをそのまま書くようにしています。

とりあえず書くことが重要だと思っていて、書き始めたら数珠繋ぎのようにアイデアがつながっていくので、それをまとめてシナリオにしています。

「アイデアが考えつかない」という方は、「まずは書いてみる」を実践すると良いかもしれないです。

@snap.rabbit0 あの赤箱で有名な牛乳石鹸が作ったスキンケアシリーズ、スキンライフ！プチプラなのに、しっかり美肌保湿成分が配合されていて、とっても優秀なんです！初めて基礎化粧品を手にとる方にも！いろんな基礎化粧品を試し尽くして酸いも甘いも経験した方にも！みんなに試してほしいシリーズです☺❤ #スキンライフ #ニキビ予防 #スキンケア #Snapmart #ad ♬ [Marimba] Carmen ~ Prelude ~(971841) – Toalto Colony

アンバサダーで撮影したこちらの動画は、アイデアを褒めてもらうことが多いのですが、実は急遽作ったシナリオで制作したものなんです。

制作期限が迫る中でどうしてもアイデアが思いつかなくて、なんとか考えついたもの。

「本当にこれでいいんだろうか」と何度も悩みましたが、他になかなか思いつかなかったため、思い切って撮影・編集を実施。

そうしたところ、所属している縦型動画研究コミュニティで受賞作品に選んでいただいて、びっくりしました！

TikTokは自由度が高いため、新しい発想やアイデアを試せることが魅力的。

自分のアイデアがこんな風に評価されると思っていなかったので、インスタとは違うおもしろさを実感しています。