ずっと行ってみたかった、念願の旅先。「目の前に写るこの景色を、素敵な写真として残したい」と考える方も多いのではないでしょうか。
今回は、「旅」をテーマに、印象的な写真を残すための工夫を解説。
思い出に残したい旅だからこそ、お気に入りの写真を撮れるようチャレンジしてみませんか?
①光を意識する
写真の印象を大きく変える光。光の読み方を覚えるだけで、思い通りの写真に近づきます。
基本的に、
・色をきれいにはっきりと表現したい→順光で撮影
・ドラマチックな印象の写真が撮りたい→逆光
・光と影のコントラストを表現したい→サイド光
と覚えておけば大丈夫。
同じ被写体であっても、光の向きによって写真のイメージがガラッと変わります。
日頃から「自分はどんな光で撮った写真が好きなのか」を考えながら撮影することで、光の読み方を覚えることができます。
また、木漏れ日やブラインドの光など、変わった形の「光と影」は最高の被写体。
見つけたらぜひカメラに収めてみてくださいね。
②適正なレンズを選ぶ
風景やカフェ・人物や雑貨など、旅の途中には様々な被写体に出会います。
それぞれを素敵に切り取るためには、レンズの特性を知り、最適なレンズを選ぶことが重要です。
レンズの特性は色々とありますが、下記の3つを覚えておくと効果的です。
Ⅰ.広い景色を切り取るためには、広角レンズ。クローズアップして撮るためには、望遠レンズを使う
当たり前の内容ですが、装着するレンズの焦点距離によって、撮影範囲が変わります。
目の前の広大な景色を写したい時は、広角レンズ。遠くにあるものをクローズアップして撮影したい時は、望遠レンズを使います。
Ⅱ.広角レンズは被写体が歪みやすい。逆に望遠レンズは比較的被写体の形をきれいに残すことができる
広角レンズは、その特性から被写体が歪んで写ってしまいがちです。そのため、カフェやポートレートのように「被写体の形をきれいに表現したい写真」には向きません。
しかし逆に、広角レンズならではの歪みを活かして、ダイナミックな写真を撮れる一面も。お花畑や夜景など、歪みを活かせる景色は、積極的に広角レンズを選んでも良いでしょう。
Ⅲ.望遠レンズの圧縮効果を活かして、被写体の密集感を表現する
望遠レンズには被写体同士の遠近感を近づける「圧縮効果」があり、並木道など密集している様子を表現したい時に不可欠です。
広角レンズを使うとスカスカになってしまうお花畑も、望遠レンズを使うことでお花がたくさん生えているように写るので、景色の印象が大きく変わります。
レンズの特性を理解し、「自分の表現したい写真を撮るには、どのレンズを選べば良いか」ということがわかるようになると、何倍も良い写真を撮ることができます。
③ボケを使って主役を目立たせる
主役となる被写体を目立たせて撮影したい場合は、写真にボケを入れることがポイント。主役以外がボケていると、写真を見ている人の視線が、自然に主役へと誘導されます。
写真にボケを入れるためには、いくつかポイントがあります。以前スナップマートで書いた記事に載っているので、ぜひ読んで実践していただけると嬉しいです。
背景がきれいにボケた写真を撮ろう!簡単に実践できる3つの法則
背景がボケた写真が撮れるようになったら、次は前ボケ写真にチャレンジすると、さらにレベルアップ。
前ボケは「写真に入れたくない邪魔なもの」を隠すのに有効な技なので、覚えておくと役立ちますよ。
④すっきりとした背景を選ぶ
写真を撮る時に、非常に重要となる背景。背景がごちゃごちゃしていると、魅力がイマイチ伝わらない写真になってしまいがち。
そのため、撮影する時は、できるだけ背景がすっきりとしているところを選ぶことが大切です。
人物を入れて撮影する時は、空やお花などが背景に写るように撮影すると、すっきりとした印象に近づきます。
また、一見ごちゃごちゃしてしまいがちな場所で撮影する時は、お花や木の葉が額縁のように生えている場所や、被写体と背景の距離が遠い「抜けのいい場所」を選ぶと、失敗しにくいです。
⑤脇役写真を撮る
旅写真を撮る時に、SNSでの発信だけを意識すると、どうしても定番の「主役となる写真」ばかり撮ってしまいがち…ということはありませんか?
主役写真だけでももちろん素敵なのですが、その時の空気感や感情を残すためには、主役以外の「脇役写真」も撮っておくことがおすすめ。
空や道端の植物、窓から差す光、一緒に行った友人の何気ない姿など、なんでもOK。
主役写真と一緒にそのような「脇役写真」があると、旅の雰囲気がより伝わります。
自分なりの視点を見つけることは少し難しいですが、3〜4枚でそのシーンの魅力を伝える「組写真」をイメージして撮ってみると、うまくいきやすいですよ。
また、同じ場所でも、広角レンズと望遠レンズで切り取ると印象が大きく変わるので、ぜひ試してみてください。
⑥手元足元を写す
「景色だけ」「料理だけ」の写真も素敵ですが、手元・足元など、写真に人を入れることで、より臨場感が伝わる写真に。
お菓子を手に持ってみたり、足元に素敵な被写体がないか探してみたり。誰かと一緒に旅をしている時は、食べている時の手元を撮るのも、自然な動きがあって素敵な写真になります。
一緒に写すべき『素敵なもの』を探しながら歩くと、意外と見つかるので、ぜひ試してみてくださいね。
旅をさらに楽しむために、意識して写真を撮ることから始めてみよう
イメージ通りの写真が撮れるようになると、旅は何倍も楽しくなります。
ほんの少しの工夫で、写真が見違えるほど変わることも。
ぜひ次のお出掛けから、試してみていただけると嬉しいです。
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